2017/07/28

2017年7月28日(金曜)昨日27日、海外市場の動き

2017年7月28日(金曜)昨日27日、海外市場の動き

ドルは全面高! CHFとCADがリードするドル安へ。米株は一時全面安で、終値ではダウは最高値更新も、Nasdaqの下げ幅拡大にJPY買いが選好。為替市場ではEURCHF1.1260台で、なんと、2015年1月21日の「スイス・ショック」の暴落時後の最高値を更新し、歴史的な変化を感じます。

USDCHF+1.49%、USDCAD+0.84%とドル買いをリードし上昇率は高く、EURUSD-0.50%、GBPUSD-0.42%、AUDUSD-0.46%、NZDUSD-0.47%とドル全面高。USDJPY-0.09%と下げ幅は限定的で、CHFJPY-1.37%、CADJPY-0.74%と下げ幅は強く、他の主要通貨でも円高が進む。

米債利回りは上昇、米株は一時下げが拡大し終値では強弱混在、ダウは強くNasdaqとS&P500は弱く、原油価格(WTI)は続伸中。

続落中のDXYはようやく下げ止まり93.917(+0.245+0.28%)上昇するも、水準的には歴史的な低水準。VIXは一時11.50まで上昇し10.11(+0.51+5.31%)で終了。

米10年債利回りは前日2.287→2.316%、2年債は1.355→1.361%へ上昇。米株はダウが好決済に2日連続で高値を更新+58.49(+0.27%)上昇するも、IT・ハイテク株が弱くナスダックは一時1%超の大幅下げで-40.56(-0.63%)で終了。S&P500は-5.31(-0.21%)で終了。原油価格(WTI)は一時49.24ドルまで上昇、49ドル台を維持。

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EURCHFは続伸し一時1.1270台まで上昇。過去の水準を比較すると2015年1月21日の「スイス・ショック」の暴落時からの最高値を更新し、歴史的な変化となっています。

USDCHFとUSDCADでの上昇が目立ち、共にFOMC前の水準を上まわるドル高で、他の主要国通貨が、FOMC前よりドル安水準を維持している状態と異なっています。

USDCHFは0.9660台へ一時上昇。特にCHF売り材料は見当たりませんが、EURCHFが1.1280に接近する+1.0%超の上昇で、USDCHFでCHF売りが強まっていた可能性が高く、CHFJPYの大幅下落もその一因を担っているようにも思われます。

USDCADは一時1.2570台へ上昇、FOMC前の高値1.2540台を上抜けCAD安が強まる。原油価格が上昇とフォローの風の中で、カナダ与党自由党の一部で、カナダ中銀の利上げが景気に悪影響を与えると懸念が引き金となっているのかは不明ながら、28日のカナダGDPの結果がより以上、今後の相場にとって重要になっており、米GDPを合わせ変動が強まりそうです。

EURUSDは、FOMC前の1.1620台を維持していますが、アジア市場の高値1.1770台から終盤にかけて1.1650台まで下落し、上昇幅を縮小しながらも、何とか上昇傾向を維持しています。今日の週末金曜日、米GDPが注目されます。

GBPUSDは、FOMC前の1.3030~40台を維持しながらも、アジア・欧州市場の高値1.3150台から一時1.3050台まで下落するなど下げ幅は拡大し、今日の週末金曜日で米GDPが注目されます。

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◎USD 6月 耐久財受注: 新規受注 前月比=6.5%(予想3.9% 前回-0.8→-0.1%)、除く輸送機器 前月比=0.2%(予想0.4% 前回0.3→0.6%)、
◎USD 新規失業保険申請件数=24.4万件(予想24.0万件 前回23.3→23.4万件)
◎USD 6月 卸売在庫・速報値=前月比0.6%(予想0.3% 前回0.4%)
◎USD 6月 シカゴ連銀全米活動指数=0.13(予想0.35 前回-0.26%→-0.3%)

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