2017/07/01

最新のIMMポジションから、 2017年7月1日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年7月1日(土曜)

今回のCFTC発表のIMM通貨先物の投機的なポジションの集計日は6月27日(火曜)で、27日の集計日にドラギECB総裁のタカ派発言、イエレンFRB議長の資産バリュエーションをけん制する発言があり、翌28日にはドラギECB総裁、カーニーBOE総裁、ポロズ・カナダ中銀総裁とタカ派せいぞろいにドルは全面安&円安へと動き始めた時期のデーターとなります。

その影響もあり、主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションは、前週の-92,086→-50,970コントラクトへとショートが大幅に減少し、今年2月16日の-56,215コントラクト以来の水準へと低下しており、総合的に見るとドル売り+主要通貨買いの流れが特徴と言えるでしょう。

【カナダドル】-82,881→--49,495 ショート減少
ポロズ・カナダ中銀総裁のタカ派発言に、カナダ中銀の早期利上げ観測が強まり、ネットでショートは大幅に減少となっています。

【ユーロ】44,852→58,695 ロングが増加
前週は9週間ぶりに前週比でロングが低下しましたが、今回はドラギECB総裁の発言で早期緩和縮小の可能性が高まり再び前週比でロングが増加しています。

【豪ドル】15,033→19,749 ロングが小幅拡大
原油価格の下げ止まり、インフレ率の上昇期待や、豪中銀が利上げプログラムを検討との思惑もあり、前週ロングからショートに変化し、さらに若干ながらロングの拡大が認められます。

【NZドル】21,455→25,233 ロングが緩やかに拡大
14週間続いたネットショートからロングへと変化してから3週間、緩やかな増加が続いています。

【ポンド】-37,604→--39,133 ショートが小幅拡大
2015年11月10日以来続くネットショートは変わりませんが、カーニーBOE総裁のタカ派発言から、ブレーキを踏む発言を経て、BOEチーフエコノミストホールデン氏のタカ派発言に、今後もショートの減少が期待できます。

【円】-49,959→-61,350 ショートが拡大
全体的にドルに対する信認が弱まっていますが、円だけは例外で逆にショートの拡大が目立っています。

詳しくは、別途グラフを参照してください。

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