2017/07/21

2017年7月21日(金曜日)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年7月21日(金曜日)アジア・欧州市場序盤の動き

為替相場は何があってもEUR買いなのか? 予想外に買わなければならない人が多いような動き。円は蚊帳の外で手を出しにくいのですが円売りの流れは変わらず。

今日の注目は、カナダのCPIと小売! もし強ければ、次の上昇はカナダドルで今後テーパリング期待が強まりそうです。もちろん弱ければ売りが強まり、金曜日であることを考えればポジション調整が出やすいことも理解できますが、先般のカナダ中銀総裁や副総裁発言からもカナダドルの上昇トレンドは変わるようには思えてなりません。

ちょっと長くなりますが、昨日のECB理事会は政策金利の据え置きと、市場が過度に資産の縮小を期待することを抑制した動きへ。そして、ドラギECB総裁は、口が滑ったのか本音は別として「ECBは秋に決定を下す」との発言が、「9月と10月の理事会で政策変更の見直しを討議」と解釈されEURは急伸していますが、為替市場のEUR高に対して「テーパリングのシナリオは議論されていない」と火消しに動き、英紙では市場の理解が違うのでは?と、疑問を呈していましたが、一度火が付いたEURの急騰は止まりません。

特にモラー特別検察官が捜査の対象をトランプ氏や関係者のビジネスパートナーまで拡大し、トランプ氏や関係者のビジネスに関わるさまざまな取引について調べているとの報道に、米金利の低下とEURUSD1.1600を超えてからはさらにEUR買いの流れが加速していました。

反面、ドイツ国債を含め欧州債の利回り上昇は見られず、いたって冷静であることや、昨日の米国市場では株価や債券利回りは元の水準近くまで戻しているのにもかかわらず、EURの高の流れに変化はみられませんでした。利上げ期待だけで急騰したと考えるより、EURの買い遅れがそもそもの主因であるように思えてならない。

USDCADとCADJP今日、最も注目している通貨ペアで、結果によるが1.25~1.26のレンジを、CADJPYも88.20~89.20のレンジを抜け出すチャンスではないでしょうか? 強い数字を期待していますが、先の英CPIの例もあり予断を許さず臨みたいと思います。ただし、仮に悪い数字となり下落することになれが、テクニカルポイントや値動きをみながら将来の上昇を期待した押し目買いも選択肢ではないでそうか?