2017/07/16

今週の主な材料(7月17日~21日)

今週の主な材料(7月17日~21日)

主要国の金融政策の違いがいつもながら金利と為替相場に反応する状態は変わらっていません。とくにこれからの夏休み時期のパーキング資金は高金利が選好されることが考えられ、「金融政策=相場変動は当面変わりそうにありません。

先週はカナダ中銀が米国に次いで2番目に利上げを決定したことで、カナダドル高が進んでいます。7月21日はカナダのCPIと小売売上高の発表があり市場はやや弱い数字を予想しています。仮に強い結果になれば、少し先のことになりますが次回9月6日にも追加利上げの期待度が高まることでしょう。

7月20日のECB理事会やドラギECB総裁の記者会見で「インフレ見通しが改善しQEを見直す」ことを示唆するのでしょうか? 13日のWSJ紙は「ECBは来年から資産を段階的に縮小する方針」と報道しており、9月7日の次回理事会で来年から月額600億ユーロの債券買い入れの縮小が始まる期待感に強まっています。

7月18日には7月4日の豪中銀金融政策委員会の議事録が発表されます。4日の委員会では緩和策の解除期待が裏切られ、一時豪ドル売り強まっていました。その議事録が公開され内容が非常に注目されます。また、20日の豪雇用統計ではやや弱い数字が予想されていますが、仮に強く出ることになでもなれば、8月1日の金融政策委員会で緩和策の縮小を期待する動きが強まることでしょう。

7月20日には日銀の金融政策決定会合があり、金融政策の据え置きが予想されます。7月7日に日銀は10年債利回りが0.1%を超えた段階で、固定利回りで債券を無制限に買い入れる指値オペを実施。黒田日銀総裁も緩和策の継続を示唆しており、金融政策の据え置き=円の一人負けの状況が続く可能性が高くなっています。

7月18日には英CPIの発表があります。前月比はやや弱い数字の予想となっていますが、それ以外は前回と変わらずの予想となっています。12日の英雇用統計では失業率が1975年来の低水準で、平均賃金の伸びもまずまずで、賃金の伸びが上向きインフレ率を引き上げるとの懸念も残っています。今回のCPIの結果が8月3日のBOEの金融政策委員会に期待をつなげることになるのでしょうか?

7月18日にはNZのCPIの発表があります。第2四半期のCPIで予想とのかい離が大きく相場変動が一時的に高まることが予想されます。また、この結果を受けて8月10日にはNZの政策金利と金融政策の見直し期待度
がどのように変化するのでしょうか? 6月22日には「中立的な金融政策との文言を削除」していたこともあり、仮に強い数字ともなれば緩和策への変更期待度はさらに高まることでしょう。


重要なイベント
1.【ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見(7/20)
2.【英消費者物価指数(7/18)】
3.【豪雇用統計(7/20)】
4.【カナダ消費者物価指数&栗売上高(7/21)】
5.【日銀金融政策決定会合&黒田総裁の記者会見(7/20)】
6. 【豪中銀議事録(7/18)】
7. 【NZ中銀消費者物価指数(7/18)】
8. 【中国第2四半期GDP(7/17)】

米経済指標
1.【NY連銀製造業景況指数(7/17)】
2.【輸入物価指数(7/18)】
3.【住宅着工&建設許可件数(7/19)】
4.【新規失業保険申請件数(7/20)】
5.【フィラデルフィア連銀製造業景気指数(7/20)】
6. 【景気先行指標(7/20)】

中銀関係者発言
1. 【デベル豪中銀総裁候補&ブロック豪中銀総裁候補講演(7/21)】


詳しくは別表をご覧ください。


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