2017/07/19

2017年7月19日(水曜)昨日18日、海外市場の動き

2017年7月19日(水曜)昨日18日、海外市場の動き


ドル全面安! 世界的に株安+債券利回り低下。

AUDUSD+1.53%、EURUSD+0.65%、USDCHF-0.77%、USDJPY-0.51%、NZDUSD+0.41%とドル売りへ、ただし、GBPUSDは-0.10%と小幅安(ドル高)、

オバマケア代替法案を共和党が断念しトランプ政権の政策実行能力への疑問が強まり、弱い米経済指標が続き、米10年債利回りの低下が目立ち米株の伸び悩みと、ドル売りの材料が続き、さらに、通貨ごとに材料も異なる。

AUDUSDは、上昇率NO.1で、多数のドル売る要因に加えてタカ派の豪中銀議事録に将来の利上げ期待も背景にあり、一時0.7940台を達成し大幅上昇へ。2015年5月下旬以来の水準となる0.8000の大台は重要で、7月20日の豪雇用統計でAUD買いの流れを確認することができるかより注目度が高まる。

EURUSDは、ドル売り材料に加え7月20日のECB理事会でタカ派ムードを先取りした動きに一時1.1583まで上昇へ。9月7日の理事会で今年12月まで延長された債券買い入れ月額600億ドルの終了とその後月額100億ドルの縮小開始を期待した動きへ。EURUSD1.16の大台は2016年5月、2015年8月、2015年1月以来の注目される水準で紆余曲折がありそう。

GBPUSDは、伸び悩む英CPIに急落するも終値ベースでは小幅安にとどまる。英国のEU離脱に伴う政局の不安を材料にしたポンド売りとインフレ上昇を阻止する通貨高を目指す動きとの間に挟まれる動きへ。アジア市場・欧州市場序盤には高値1.3120台へ上昇するも、英CPIが予想外に伸びず1.3005まで続落。中長期筋の買いに何とか1.3000の大台を維持し一時1.3060台なで値を戻し、終値ベースでは前日比0.09%の小幅安にとどまるも、英国EU離脱交渉でメイ首相の政治的能力が問われる展開は続きそう。

USDJPYは、軟調な米株と米金利の影響を受け円売りの調整色が続く。ドル安材料に円ショートのポジション調整色が強く一時112円を割り込み111.69(200日MV=111.70)まで下落。前日比では-0.47%と円の買い戻し傾向が続く。7月20日の日銀金融政策委員会に焦点が集まる。

ダウは-54.99(-0.25%)、S&P500+1.47(+0.06%)、Nasdaq+29.87(+0.47%)、米10年債利回りは前日2.314→2.259%へ2年債は1.356→1.348へ下落。原油価格(WTI)は46.23+0.21(+0.46%)上昇へ。


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◎英6月のCPIは前月比=0.0%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比=2.6%(予想2.9% 前回2.9%)、コア前年比=2.4%(予想2.6% 前回2.6%)と弱くポンド売りが強まる。
◎独ZEW景気期待指数は17.5(予想18.0)、現況指数は86.4(予想88.0)と予想を下回るもユーロ売りにつながらず
◎米輸入物価指数は前月比-0.2%(予想-0.2%)、前年比1.5%(予想1.3% 前回2.1→2.3%)と、前年比は予想を上回るも前回からは低下へ
◎米NAHB住宅市場指数は64(予想67)→ 予想を下回る

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