2017/07/07

2017年7月7日(金曜)昨日6日、海外市場の動き

2017年7月7日(金曜)昨日6日、海外市場の動き

米国とユーロ圏の緩和縮小の動きを意識し欧米10年債利回りは上昇し、弱い米経済指標も加わり株安へ。為替市場はECB議事録を受けたEURUSDの上昇が目立つ。

7月5日のFOMC議事録でFRBの9月資産縮小と12月利上げの可能性が高まり、6日のECB議事録でECBの緩和縮小を検討の可能性がより強まり、債券利回りが上昇。米ADP雇用統計は弱く、米ISM非製造業景況指数は予想を上回るも米株は弱くドル売りが強まる。

ダウは-158.13(-0.74%)、Nasdaqは-61.39(-1.0%)、S&P500 -22.79(-0.94%)と低下。米10年債利回りは前日比で2.32→2.366%へ上昇、逆に2年債は1.4→1.398%へ低下。

為替市場の動きは二極化し、EURはECB議事録を受け1.42台と前日比+0.64%上昇、GBPUSD+0.30%、USDCHF-0.36%、USDJPY-0.04%とドル売りへ。逆にAUDUSD-0.25%、NZDUSD-0.19%、USDCAD+0.16%とドル買いへ。

EURUSDは、欧州市場に入り前日終値1.1350を上回り、ECB理事会を前にして前日の高値1.1360台を上回り、ECBが緩和縮小を検討の可能性の高まりに独債券利回りは上昇し、弱い米ADPとISMに1.1400の壁を上抜け1.1425まで上昇し、ようやく上げ止まる。

USDJPYは、相変わらず期待を裏切るレンジ相場が続くも、欧米市場の株安とETF決算による日本株の影響も気になる。欧米株の下落を含めたグローバル・エクイティーの低下による安全資産の円買いは見られず、「株安=円高」の流れより、「日本と欧米金利拡大」の影響が強いのか一時129.40台へ上昇。円クロスでも、EURJPY、GBPJPYで円安、AUDJPY、NZDJPY、CADJPYで円高の二極化へ。

◎ECB議事録は、緩やかにインフレが加速する条件は整っている。インフレ見通しが改善すれば、資産買い入れプログラを見直す可能性がある
◎米ADP全国雇用者数=15.8万人(予想18.8万人)と予想と前回を下回る
◎新規失業保険申請件数=24.8万人(予想24.3)と予想を上回り悪化へ
◎米貿易収支=-465億ドル(予想-463億ドル)とほぼ予想と変わらず。
◎米総合PMI・確報値=53.9(予想53.0)と予想外に強い。
◎ISM非製造業景況指数=57.4(予想56.6)と予想と前回を上回る
◎独10年債利回りは0.562%と1.5年ぶりの高水準へ。
◎米週間原油在庫=-629.9万バレル(予想-228.3)と予想外の減少に原油価格は下落し、CAD売りが強まる。

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バイトマン独連銀総裁=景気回復が続き、金融政策を正常化する見通しが強まる。量的緩和はデフレ回避目的で導入されたが、現在ではリスクが低くなった。ブレーキを踏み切るわけで無く、アクセルから幾分足を外すということだ。

バイトマン独連銀総裁=正常化のペースはインフレ加速が持続するかによるが、原油安のため年末までに物価の伸びが幾分鈍化する可能性。

ECB理事会議事録=インフレ見通しが改善すれば、QEを見直す可能性を示唆→ 必要に応じて資産買い入れを拡大するとの従来の文言について、削除することを協議していた。

独10年債利回りは0.562%と1.5年ぶりの高水準へ。

パウエルFRB理事=住宅市場をめぐるシステミックなリスクは解消していない。改革はファニーメイとフレディマックによる独占を強化する方向ではなく、競争を促進する方向で行う必要。

トランプ大統領=北朝鮮は脅威で米国は非常に強硬な姿勢で対応する。