2017/07/19

2017年7月19日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年7月19日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株は2万円の攻防を続け20,020.86円で終了。米金利は上昇傾向にあり、為替相場は昨日急落したドルの買い戻しが目立っています。

昨日ドル売りが加速した材料となった、オバマケア代替法案で上院は採決をギブアップ、今後のトランプ政権の政策実行能力への疑問は当面消えそうにありません。さらに、弱い米経済指標、米債利回りの低下など、まさに現状のドルは泣きっ面に蜂の状態です。

そして個別には、弱い英CPIにGBPはドルと同じ負け組に入り全面安。一方、豪中銀議事録のタカ派意見、ECBの債券買い入れの縮小への期待、カナダ中銀の金融緩和策の解除期待にAUD+EUR+CADは上昇を継続中です。

昨日はドル安と米金利の低下に、さすがのUSDJPYも買いはギブアップしテクニカルでは昨日の安値は111.69で、アジア市場では一時111.88まで円高が進むなど弱さが目立っています。しかし、主因は円ショートカバーで、7月20日に日銀が緩和策の継続を否定するような、手の平を返すような事態が起こらない限り、円高傾向も限界があるように思われてなりません。

AUDUSDは、昨日のタカ派の豪中銀議事録と米金利の低下、オバマケア代替法案の採決実行できずとの報道から続く豪ドル高は、AUDUSDが0.7940台で頭打ちとなる中で、ここ約22時間では0.7900~0.7950の狭いレンジで推移し、7月20日の豪雇用統計が強く意識される状態となっています。その雇用統計ですが強ければ0.80の大台を簡単にパスすることになり、予想外に悪化すれば0.7800~50の水準へ逆踊りするリスクです。状況としてはAUDロングがそれほど出来上がっているとは考え難く方向性だけ考えれば買いの流れは変わらずと思っています。

EURUSDも上昇傾向を維持している通貨のリーダー的存在ですが、昨日NY市場で1.1580台を達成してからは、1.1530までほぼ右肩下がりの状態ですが下落率は非常少ないように感じられてなりません。明日7月20日のECB理事会へ向けて目先のEURロングの利食いが引き続き出やすい環境にありますが、結果は蓋を開けるまではわかりません。パンドラの箱なのか、それとも財宝がぎっしりと詰まった箱なのでしょうか? いずれにしても、EUR売りへのトレンド変化は考えにくく、どこでロングを作るかの選択に思えてなりません。


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