2017/07/30

今週の主な材料(7月31日~8月4日)メインは米雇用統計

今週の主な材料(7月31日~8月4日)メインは米雇用統計

今週のメインイベントは米雇用統計で、先週のFOMCから続く米金利の低下とドル安の流れを止めることができるのか、それとも、さらに加速するのかを見極める重要な指標で、予想は失業率の低下(4.4%←4.3)、非農業部門雇用者数の減少(予想18万人←前回22.2)ですが、平均時給の伸び率がより重要視されており(予想前月比0.3%←前回0.2)、若干の増加が見込まれています。

対ドルでの相場変動は米雇用統計に任せるとして、今週はBOE(英中銀)とRBA(豪中銀)による金融政策の発表があり、資産縮小や利上げを期待する発言があるのでしょうか? ポンドや豪ドル相場にとって非常に重要です。

BOEの金融政策委員会では、政策金利(2.5%)と、資産買い入れ額(4,350億ポンド)の据え置きが予想されていますが、声明・議事録やドラギECB総裁から市場が期待している来年の資産縮小向けた前向きな発言が飛び出すのでしょうか? 直近ではインフレ率がポンド高でやや軟化していることが気になりますが、同時に発表される、四半期インフレ・レポートには注意が必要です。

RBAは理事会では、政策金利1.5%の据え置きが予想されています。21日にデベル豪中銀副総裁は「利上げ期待」と「豪ドル高」をけん制する発言に続き、26日にもロウ豪中銀総裁から同様の発言がありました。また、26日の豪CPIでは前年比1.9%(予想2.2%)と弱い結果となったこともあり、声明からある程度のネガティブ発言があることは容易に予想されます。

歴史的な展開となっているEURCHFの上昇ですが、今週はユーロ圏発ではGDPとCPIが最も注目されます。予想値ですがGDPは速報値で上昇が(前年比2.1%←1.9)、HCPIの前年比は低下(1.2%←1.3)が予想されています。

カナダ中銀(BOC)の利上げから上昇傾向が続くカナダドルですが、今週はカナダの雇用統計があり、予想では失業率6.5%で変わらず、雇用者数の減少(1.9万←4.53)が予想されていますが、28日のカナダGDPは上昇しており、仮に予想外の強い数字ともなれば、再利上げの期待度が高まることでしょう

米雇用統計前に発表されるADP雇用統計や、相場変動が高いISM製造業と非製造業の景気指数、PCE価格指数、政治的には貿易赤字の水準も円相場にとって気になります。

重要なイベント
1.【米雇用統計(8/4)】
2.【BOEの金融政策委員会(8/3)】
3.【豪中銀金融政策(8/1)】
4.【NZ失業率(8/2)】
5.【カナダ雇用統計(8/4)】
6. 【ユーロ圏GDP(8/1)】
7. 【ユーロ圏CPI(7/31)】
8. 【豪貿易収支(8/3)】


米経済指標
1.【米雇用統計(8/4)】
2.【ADP雇用統計(8/2)】
3.【ISM製造業景気指数(8/1)】
4.【ISM非製造業景気指数(8/3)】
5.【個人所得・個人消費支出(8/1)】
6. 【貿易収支(8/4)】


詳しくは別表をご覧ください。



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