2017/07/14

2017年7月14日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年7月14日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

イエレン議長の議会証言も過ぎ、今日は週末金曜日。日本は3連休前の金曜日で、米国市場では重要なCPIが注目され若干ながら強い数字の予想となっています。

それ以外での、米国発の小売売上高、鉱工業生産・設備稼働率、ミシガン大学消費者信頼感など、経済指標が多く控えおり、最近の米金利に敏感な為替相場は、ミニ夏休みムードの中でも動かないわけはありません。

カナダ中銀の利上げで火が付いたコモンウェルズ通貨の上昇は、主役のカナダドルが急騰したかと思えば狭いレンジに入り、逆に金利相場なのでしょうか? 脇役のAUDUSDとNZDUSDが上昇を続けています。

AUDUSDは今年3月の高値0.7749を超えて、昨年11月0.7778や昨年4月0.7835を狙える位置にいます。また、NZDUSDも連騰しており昨日の海外市場では瞬間ながら0.7368と、今年2月の高値0.7376に迫っており、米金利の再上昇がなければこの勢いは止まりそうにありません。

一方、主要取引通貨の筆頭のEURUSDは、1.14台を回復するも上昇に強さが見られませんが、昨日のWSJ紙の記事にあるようにECBは9月に資産買い入れを段階的に縮小する可能性に、EURUSDをショートにすることもできず、徐々に最高値を更新する可能性が高くなっています。

GBPUSDも、EU離脱という政治的な駆け引きのリスクは残りますが、マカファーティBOE金融政策委員が次回8月3日のMPC(金融政策委員会)で利上げを主張すると発言するなど、市場の弱気なセンチメントに反して1.2800~1.3000の上限を再び試す動きとなっています。

USDJPYは、金融政策の違いは絶対的なもので、材料としては円売りになります。そのため、投機的な円ショートが溜まりやすく、テクニカルベースの売りや利食いの売りに押されやすい反面、押し目では中長期筋のドル買い(円売り)は根強いものがあります。引き続き112.70~80をボトムにした円売りの展開が続きそうです。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※