2017/07/04

2017年7月4日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年7月4日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

今日は米独立記念日で米国市場は休場となり、豪中銀の金融政策以外は特に重要なイベントもない一日。アジア市場は、北朝鮮が弾道ミサイルと豪中の声明で豪ドル安+円高に変化。

アジア市場は、北朝鮮がまたしても弾道ミサイル発射(ICBM)を発射したことで、朝鮮半島の緊張が高まり、にわかにリスク回避の円買いへと動くもUSDJPYは113.10台まで下げるのが精いっぱい。

迎えた、豪中銀の金融政策。最近は主要国中銀からタカ派発言が目立ち、豪中銀もその流れに同調すると思われたが、世界経済の回復と雇用の伸びを示しながらも逆に「賃金の伸びは依然鈍く、当面の間はこうした状況が続く可能性がある」との文言も期待を裏切られる結果に。

結果、直後からAUDUSD売りが強まり、0.7678→0.7600台まで下落、主要国ではAUDUSDの売りがドル買いを誘発。AUDJPYは86.90台→85.80台まで急落。

USDJPYは早朝の113.40台を高値に、昨日に続き113.50の壁を超えられず、113.10、113.00を割り込むとストップの売りが強く、北朝鮮は午後3時に特別重大報道を発表との報道も加わり、112.70台まで続落へ。

その重大発表は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14」の発射実験に成功したと発表。米国を射程に収めるミサイル技術を誇示することで、米国に核保有国と認めさせ、平和条約の締結を迫る狙いと思われているも、トランプ大統領の行動には注意が必要。今のところは直接的な影響は限定的。

USDJPYは、北朝鮮のICMBの発射実験は米国の制裁対象になりかねず、トランプ大統領の動きに要注意。USDJPYは昨日113円台で終了したこともあり、112.50をボトムにして円安の流れを確定とみていますが、112.50を継続的に割り込むとスポットのドルロングは一旦終了。これがなければ、引き続きUSDJPYは押し目かいで上昇を狙う動きが続きそうです。

EURUSDは、基本は上昇トレンドで変わらず。次回7月20日、9月7日のECB理事会に向けタカ派発言が盛り返す可能性も否定できず。過去2日間の上値の思さを見ると、上値の重さが目立っており、米国市場が独立記念日明けからの動きを見てから、または、1.1280~1.1300台でロングにし7月20日超えで狙うのも選択肢では。

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北朝鮮が弾道ミサイル1発を発射、大陸間弾道弾(ICBM)ではなく中距離弾道弾の可能性。

豪中銀声明=多くの先進国経済ではトレンドを上回るペースでの成長が見込まれるが、不透明感も残る。中国ではインフラや不動産建設における支出拡大が成長を下支えしており、高水準の債務は引き続き中期的なリスクを示している。

豪中銀声明=賃金の伸びは依然鈍く、当面の間はこうした状況が続く可能性がある。インフレ率は経済が上向くにつれ、次第に上昇するとみられる。見通しは引き続き低水準の金利に支援されている。

豪中銀声明=世界経済の状況は引き続き幅広く上向いている。労働市場は多くの国で一段とタイト化し、世界経済成長の見通しは昨年から上方修正されている。

豪中銀声明=ここ1年のコモディティー価格の上昇は、豪州の国民所得を押し上げた。過去1年間で上昇したインフレ率は、原油価格の下落を受けて最近低下した。

豪中銀声明=米国の金利は一段の上昇が見込まれ、他の主要国経済において追加緩和が実施される見込みはもはやない。

豪中銀声明=鉱業投資ブームがほぼ終わり、低調な鉱業投資へ移行するなか、豪経済は徐々に堅調になる見通し。消費の伸びは依然控えめで、実質賃金の緩やかな成長と家計の借金が高い水準にあることを反映。

豪中銀声明=雇用の伸びは、過去数カ月にわたり堅調に推移している。先行きに関するさまざまな指標は引き続き今後の雇用の継続的な伸びを示している。

豪中銀声明=賃金の伸びは依然鈍く、当面の間はこうした状況が続く可能性がある。インフレ率は経済が上向くにつれ、次第に上昇するとみられる。見通しは引き続き低水準の金利に支援されている。

北朝鮮=重大発表をすると一部で報道が流れる。→ リスク回避の円買いが強まる。