2017/07/18

2017年7月18日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き 英CIPに注意!

2017年7月18日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

昨日のNY連銀製造業景気指数は先週末のCPIや小売と同じくまたしても弱く、米金利は低下気味。

先週金曜日から続くドル売りの流れは主要通貨で続き、英国のEU離脱交渉は内紛なのか閣僚間で抗争激化し弱かったポンドと、早朝のNZのCPIが弱く一時07261まで急落したNZDUSD共に、ヘルスケア修正法案が共和党で成立見込み立たずとの報道に流れはポンド買い+NZドル買いへと変化。

USDJPYもその影響に一時112円を割り込みながら、いつもながら緩和政策の転換ができずにいる弱い通貨のメインとなっており一時112.30台まで値を戻しています。ただし、買い戻しも限定的でいつまで円売り一極集中が続くのかやや疑問になっています。(円安トレンドは変わりませんが、円ショートの巻き戻しも意識)

さて、これからの欧州市場では、最大の関心事(重要)は午後17時30分に発表される英国のCPIで、すでに過去2日間の高値を更新しています。昨日は英国のEU離脱をめぐり閣僚間で意見の相違が見られ、メイ首相の指導力の低下が危惧されGBP売りの材料にされていますが。このような政治ネタが長続きすることは過去にあまりありません。

為替相場は政治的な動きよりもインフレ圧力の有無が非常に重要となっており、仮に今日の英CPIが、前年比が予想の2.9%、コア前年比が予想の2.6%を大きく上回ることにでもなれが、GBPが急騰し、逆の結果ではポンド売りですが、インフレ圧力の高まり=ポンド高(ポンド安政策の転換)がテーマとなっていることは忘れず。期待感はポンドの上昇なのですが?

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オプションでは、

1Month VOLを前週金曜日と比較すると、USDJPY7.74→7.79、EURUSD6.24→6.48、GBPUSD7.18→7.24、AUDUSD7.17→8.05と拡大傾向にあります。ロンドンベースで前日比と比較すると、USDJPY7.65→7.68、EURUSD6.2→6.35、GBPUSD6.91→7.04、AUDUSD7.45→7.85と昨日も相場変動が高まり上昇していることがわかります。

1Month RRを前週金曜日と比較すると、USDJPY-1.07→-1.09、EURJPY-0.45→0.51と円コールの買いが上昇、GBPJPY-1.27→-1.21と逆に縮小しています。ロンドンベースで昨日と比較すると、USDJPY-1.05→-1.05と円コールオーバーで数字は変わらず、EURUSDは0.35→0.35と3か月まではユーロの上昇を織り込んでいますが数字的には変わらず。GBPUSDは-0.30→-0.20とポンドプットがやや縮小、AUDUSDは-0.45→-0.35と豪ドルプットもやや縮小しています


GBPUSDのポンドコールの買い

午後7時30分に発表される、英CPIは非常に注目に値します。昨日は英国のEU離脱をめぐり閣僚間で意見の相違が見られ、メイ首相の指導力の低下が危惧されています。

ただし、このような状況は一朝一夕に変化することもなく、2年後のブレグジット完了まで続くことになりそうですが、為替相場は政治的な動きよりもインフレ圧力の有無が非常に重要となっており、仮に今日の英CPIが、前年比が予想の2.9%、コア前年比が予想の2.6%を大きく上回ることにでもなれが、GBPが急騰する可能性もあります。

もちろん逆に予想外に弱い結果となれば、インフレ圧力お弱まり=ポンド安を危惧する必要がやや弱まり、GBPが続落する流れとなる可能性が高いと思われます。

市場の流れに反するようになりますが、市場の弱気センチメントの逆のインパクトが大きいと考えれば、オプションでは2~3週間でGBPUSDのコールの買いが選択肢と考えます。

EURUSDで、EURコールの買いは継続
EURUSDの上昇トレンドは変わらずで、先週金曜日にユーロコールの買いで一部ヘッジしていますが、残りはこのまま継続更なる上昇を待ちたいと思います。

USDJPYで、ドルプットの買いは撤退。
USDJPYは先週金曜日にドルコールの買いを一部ヘッジしたことで現在の水準でも十分耐えられると思いますが、市場のセンチメントは弱い米経済指標にドル安へと動き続けています。株高=円売りの流れから、米金利の低下=ドル売りへと変化していることもあり、ヘッジ分をいれコストが上回る段階でドルコールの買いも撤退へ。

CADJPYは、がCADコールの買いを継続。
なかなかコストアップしません、市場のセンチメントは変わらず、継続を維持。



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◎NZDの第2四半期消費者物価指数は、前期比0.0%(予想0.2% 前回1.0%)、前年比1.7%(予想1.9% 前回2.2%)→ 予想外に弱い数字に直後からNZドル売りが強まる
◎オバマケア代替法案に共和の2名の議員が反対を表明、造反者が計4名となり上院での可決は難しくなる。



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オバマケア代替法案=共和党のランド・ポール上院議員とスーザン・コリンズ上院議員に加え、今回新たにマイク・リー上院議員とジェリー・モラン上院議員が反対を表明した。

豪中銀議事録公表(7月4日分)=国内の不動産と雇用を巡る見通しがまだはっきりしない。金融刺激策の巻き戻しで他の中銀に追随する用意がないことを示唆。

豪中銀議事録公表(7月4日分)=会合参加者は豪州の中立的金利水準についても議論。2007年から低下し、今は中立的な名目キャッシュレートが3.5%前後に相当するとの認識が示されたが、相当な不確実性がある。

豪中銀議事録公表(7月4日分)=成長及びインフレ見通しを踏まえ、労働市場や住宅市場の状況に注意深い監視が継続して必要。豪ドルの上昇については、経済調整を複雑にする。