2017/07/28

2017年7月28日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2017年7月28日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は値を下げ、20,048.46円と2万円の大台をかろうじて維持。米債利回りは軟調で、原油価格(WTI)も軟調に推移しています。


為替相場は、急激なCHFの売りも弱まり、週末金曜日の緩やかな値動きの中で、NY市場の米第2四半期GDPの結果を見守ると動きとなっています。

その注目の米第2四半期GDP・速報値の予測値ですが、直近のアトランタ連銀のGDPNowでは前期比2.8%で、NY連銀のNOWCasでは2.04%の予測値となっています。

市場のコンセンサスは前期比年率で2.6~2.7%と前回の第1四半期確報値1.4%から大幅な上昇が見込まれていますが、逆にコアPECデフレーターのコンセンサスは期比年率0.8% 前回2.0%から大幅な低下が見込まれており、相場変動が高まる可能性もあります。

最近の自国通貨高・ドル安傾向に中銀はインフレ低下圧力が強まることを懸念し始めていますが、肝心の米国では最近は慣れっこになってはいますがドルに対してマイナス面が多く見受けられます。

議会で連邦債務上限の引き上げ合意で遅れが目立ち、米共和党指導部は税制改革のための国境税の導入を見送りことを決定。米上院は共和党のオバマケア一部撤廃法案を否決し、選挙公約のオバマケア廃止は現状では失敗に終わっています。

一方主要通貨では、何といっても第2四半期の速報値でもある米国のGDPの影響は強いのですが、EURは独CPIと米GDPを注目し、CADはカナダGDPと米GDPをと、共に注目してみる必要がありそうです。

USDJPYは、110.60~112.50のレンジの中心点となる111.05~10近辺で推移し、この流れが続きそうな雰囲気です。最近の特徴でもある米金利の変動に連動した流れに、今日の米GDP速報値で米金利が変かし円相場も動く可能性が高いと思われます。

EURUSDは、緩やかですが順調に上昇傾向を維持し、EURGBPやEURJPYなどのクロスでもユーロ高の傾向は止まりそうにありません。もちろん今日の独CPIは重要ですが、過去には予想外の数字となる可能性も低く、米GDPの影響度が高くなっています。

USDCHFはEURCHFの上昇という激しい変動に、この流れが続く可能性が高くなっていますが、米GDPの結果次第ともいえるでしょう。テクニカルでは1時間足や4時間足の200本移動平均線近くとなる0.9630近辺をボトムに下げとまると、さらなる上昇の可能性が残ります。


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◎JPY 6月 全国消費者物価指数=前年比0.4%(予想0.4%)、除く生鮮 前年比0.4%(予想0.4% )、除く生鮮・エネルギー 前年比0.0%(予想-0.1%)
◎JPY 7月 東京都区部消費者物価指数=前年比0.1%(予想0.1% )、除く生鮮 前年比0.2%(予想0.1%)、除く生鮮・エネルギー 前年比-0.1%(予想-0.1%)
◎JPY 6月 雇用統計: 失業率=2.8%(予想3.0%)、有効求人倍率=1.51(予想1.5)
◎AUD 第2四半期 生産者物価指数=前月比0.5%(予想0.5% )、前年比1.7%(前回1.3%)
◎FRN 第2四半期 GDP・速報値=前期比0.5%(予想0.5%)、前年比1.8%(予想1.6%)
CHF 7月 KOF景気先行指標=106.8(予想106)


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