2017/07/20

2017年7月20日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2017年7月20日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

米国市場に入り、弱い米株と米10年債利回りの低下にドルは急落。USDJPY111.60台+USDCAD1.2540台は下落し、NZDUSD0.7380台+EURUSD1.1650台へ上昇。

注目のECB理事会は、政策金利を予想通り据え置きながらも、「QEはインフレ過程が持続的となるまで継続」、「金利はQEの終了後もかなりの期間現行水準に留まる」とのハト派内容にEURUSDは直後に1.1470を下落。

ドラギECB総裁の記者会見は「ECBは秋に決定を下す。QE変更時期を設定しないことで全員一致。景気の一層の上振れに向けた勢いは増している」とポジティブな発言にEURUSDは急伸し、1.1600台へ上昇し、米株の下落と米10年債利回りの低下もあり1.1630台へ続伸中。

GBPUSDは、18日の弱い英CPIの発表後は売り圧力が止まらず、一時1.30の大台で下げ止まるも戻り高値は1.3030台と限定的。欧州市場の序盤から売りが加速1.3000の大台を割り込むとGBPクロスの売りも入り1.2930台まで続落。ドラギECB総裁発言でEURUSDが上昇し1.2990台と1.300を意識したのか伸び悩む。


◎英小売売上高=前月比0.6%(予想0.4% 前回-1.2%)、前年比2.9%(予想2.5%)
◎米新規失業保険申請件数は23.3万人(予想24.0 前回27.6)と減少し予想外の改善へ
◎米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は、19.5(予想24.0 前回27.6)と、予想を下回る。
◎ECB理事会=政策金利0.0%、限界貸出金利0.25%、中銀預金金利-0.40%、債券買い入れ月額600億ユーロの12月末までの据え置きを決定。
◎景気先行指数=0.6%(予想0.4% 前回0.3→0.2%)→ 予想を上回る
◎ユーロ圏消費者信頼感指数・速報値=-1.7(予想-1.1 )→ 予想外にマイナス幅は拡大
◎米CB景気先行指数=前月比0.6%(予想0.4%)


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ECB理事会=政策金利0.0%、限界貸出金利0.25%、中銀預金金利-0.40%、債券買い入れ月額600億ユーロの12月末までの据え置きを決定。

ECB理事会=QEはインフレ過程が持続的となるまで継続、見通し悪化の場合はQEの規模と期間を拡大。金利はQEの終了後もかなりの期間現行水準に留まる。ハト派な内容に直後からEUR売りが強まる。

ドラギECB総裁=600億ユーロ規模のQEは少なくとも12月まで実施へ。成長へのリスクはほぼ均衡。QEは持続的なインフレ上昇が見られるまで継続。景気拡大はまだ物価に波及していない。ヘッドラインのインフレはエネルギー価格の影響受けている。

ドラギECB総裁=ECBは秋に決定を下す。QE変更時期を設定しないことで全員一致。景気の一層の上振れに向けた勢いは増している。

メイ首相は閣僚との対立が表面化するなか支持率は34%まで低下(どこかの国と似ています)。

マクロン大統領が軍事支出を850億ユーロ削減したことで、軍の最高責任者は辞任する大統領就任後の最大の危機とささやかれている。

米国では、先日オバマケアの代替法案が共和党上院で採決できず、大統領は法案の成立を目指し、それまで議会の休会を認めないと意気込む。ただ、米下院予算委員会は4兆ドルの2018年度予算案を可決し、共和党は税制改革に向けて一歩前進へ(決議案には民主党の支持がなくても税制改革法案の上院通過を可能にする措置がある)。