2017/07/04

2017年7月4日(火曜)昨日3日、海外市場の動き

2017年7月4日(火曜)昨日3日、海外市場の動き

米独立記念日の前日で週明け月曜日の海外市場は、強いISM製造業景気指数に米債券市場は短縮取引の中で、米金利は上昇しドルは全面高で円売りの流れが加速。

3年ぶりの高水準となった米ISM製造業景気指数もあり、米10年債は2.35%と7週間ぶり、2年債利回り1.41%と8年ぶりの高水準となった。

米株は、Nasdaqは-30.36(-0.49%)と低下するも、ダウは+129.64(+0.61%)、S&P+5.6(+0.23%)原油価格(WTI)は、米国の石油リグ稼働数が過去最高水準から減少し一時47ドル台まで上昇。

為替市場は、強い米経済指標にFRBの利上げ期待が強まり米金利は上昇、米株もハイテクやIT株は強く、7日の米雇用統計に強い関心が移り、逆に主要通貨はネガティブ材料が目立っている。今日米国市場が独立記念日で休場の中で、13:30時に発表される豪中銀金融政策発表(政策金利1.5%の据え置きを予想)が当面の重要な課題で、声明文には要注意。

USDJPYは、週末の都議会選で自民党が大敗し安倍政権の求心力の減少=円売りへ動き、早朝の比較的強い日銀短観は材料とならず、強い米ISM製造業景気指数を受けた米金利の上昇に113円を超え113.40台まで上昇し、円は前週末比+0.89%上昇し他通貨でも弱く全面安へ。

EURUSDは、欧州市場に入り、独・ユーロ圏の製造業の改善が目立つ中、前週末の安値1.1390台を割り込むとストップの売りが強まり、強い米ISM製造業景況指数を受けたFRBの再利上げの可能性の高まりと、米金利の上昇、複数のECB関係者による7月20日のECB理事会への慎重姿勢にEURロングポジションの巻き戻しが続き一時1.1350台まで低下し前週末比で-0.48%と安値圏での取引が続く。

GBPUSDは、アジア市場の序盤と欧州市場の序盤につけた1.3020台を高値に、英製造業PMIは予想に届かず、1.3000を割り込み1.2940台まで下落。一時1.2970台前値を戻すも、強い米ISM製造業景況指数に、先週末の安値1.2940台を下回り1.2930台まで値を下げ、一時1.2960台まで値を戻すも、ブリハBOE政策委員のハト派発言もあり売り圧力が続き前週末比-0.67%と安値圏で推移。


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複数の関係筋=一部ECB当局者は、7月20日の理事会で「インフレ目標達成に向け必要に応じて債券買い入れプログラムの拡大もしくは延長を行う」との文言の削除に慎重。ECB理事会が開催されるまでの期間、市場がどのように推移するのか見守る必要があり、慎重過ぎるぐらい慎重になるべき。→ ただ独10年債利回りは一時0.498%まで上昇、3か月半ぶりの高水準でECBの引き締めを意識した流れが続く。

ECB関係者=7月にわれわれは別の緩和バイアスを撤回すると考えていたが、ドラギ総裁発言への市場の反応を見て確信が薄れた。

ブリハBOE金融政策委員(8名の政策委員で最もハト派)=低金利政策の維持を支持。時期尚早な利上げがやや遅めの利上げよりも大きな過ちになる環境にある。消費は減速しており、投資や純輸出により十分に相殺されない。金利を現行水準にとどめることによるリスクは皆無であると強調したい。