2017/07/11

2017年7月11日(火曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2017年7月11日(火曜) 欧州・米国市場序盤の動き

BOEの政策担当者の発言は期待外れに終わり、タカ派発言を期待したGBPUSDの買いは失望の売りへと変化。EURUSDを除き、AUDUD、NZDUSD、USDCADとドル高傾向が目立つ。

ダウは前日終値と程同水準で推移、米債利回りは上昇幅を縮め小幅高へ。原油価格(WTI)は前日から弱く44ドル台前半で推移。

GBPUSDは、ハルデーン氏BOEチーフエコノミストの発言は聞こえてこず、ブロードベントBOE副総裁からは金融政策について発言なし。直前には期待感にGBPUSDは1.2927上昇→ 金融政策に関しての発言はなく、GBPUSDは急落。反して肩透かしによる影響に1.2840台まで一時下落。

EURUSDは、クーレECB専務理事の『通貨の下落は金融政策の副次的影響』と発言、なぜかEURUSDは1.1414までの上昇から、1.1395まで値を下げまたしても1.1400を中心とした値動きへ。EURCHFは1.10の大台を達成し上昇傾向を強め、EURUSDの買い材料になっている。

◎住宅着工件数=21.27万件(予想20.00万件)→ 予想を上回る。
◎米JOLT労働調査(求人件数)=566.6万件(予想595万件)→ 予想を下回る。
◎卸売売上高=前月比-0.5%、卸売在庫=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.3%)

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ウィリアムズSF連銀総裁=FRBは年内に一度利上げを実施し、数か月以内にバランスシートの調整を開始する。最近のインフレ率の鈍化は一時的で今後1年で2%程度に加速すると予想。インフレが予想通りに加速しなければ、現在予想されているより引き締めペースを鈍化させるべき。利上げとバランスシートの縮小は引き締めを補完するもので

クーレECB専務理事=通貨の下落は金融政策の副次的影響であって、政策の効果波及の主要な経路でも目的でもない。QEは実質的な資本フローを引き起こしたが、ユーロの実効為替相場の低下に影響したかは不明。QEの影響は伝統的金融政策と同等。

ブロードベント英中銀副総裁=金融政策について発言なし。

英人材派遣大手ペイジ・グループCEO=離脱を巡る不透明感の影響で、英国の求人市場が今後2年間低迷する可能性がある。

HSBC=カナダ中銀は7月と10月に政策金利を引き上げると予想。第3四半期に政策金利を0.50→0.75%に、第4四半期には1%に、それぞれ引き上げると予想。