2017/07/08

最新のIMMポジションから、 2017年7月8日(土曜)

最新のIMMポジションから、 2017年7月8日(土曜)

昨年5月から続くネットショートが変化するのでしょうか? 円ショートは拡大するも、他はすべてショート減少・ロングが拡大しドル売り思考へ。

今回のCFTC発表のIMM通貨先物の投機的なポジションの集計日は7月4日(火曜)が米独立記念日の祭日のため7月3日(月曜)で、強い米ISM製造業景気指数や、ECB内部では緩和縮小に慎重意見にドルが全面高となっていましたが、4日の米国市場の休場や5日のFOMC議事録の発表を前に動きにくい時期の集計となっています。

主要7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネットポジションは、前週の-50,970→3,277コントラクトへまでショートが急激に減少。2016年5月24日の週から59週間続いたネットショート(ドル高思考)が来週にでも変化するのでしょうか? 非常に興味深い出来事です。

通貨別に見ると、円+ポンド+カナダドルがショート、ユーロ+豪ドル+NZドルがロング。(スイスはほぼニュートラル)と2極化のながれを継続中です。

【円】-61,350→-75,036(-13,686)
円一人負け、主要国の金融政策の違いがポジションにも表れ、ネットではショートNO.1で唯一ショートが拡大。

【ユーロ】58,695→77,464(18,769)
再びユーロのロングが急拡大。引き続きドル売りをリードしロングは他を圧倒しNO.1。

【ポンド】-39,133→-27,767(11,366)
ユーロがロングへと変化しても、なかなかロングへ転換できずにいます。ただ、ネットポジションは再び減少傾向にあり弱さは感じられず。

【カナダドル】-49,495→-39,372(10,123)
急速にショートは減少中で、集計後ながら強い雇用統計と来週のカナダ中銀の政策変化を期待した流れに。

【豪ドル】19,749→32,414(12,665)
ネットロングに転換してから3週間過ぎロングも拡大傾向ながら、豪中銀の声明で中立姿勢に変化は見られず、積極的な買いも続かず。


詳しくは、別途グラフを参照してください。


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