2016/07/13

13日水曜の欧州・米国市場序盤は、欧米株も強さは見られず一時ドル買いから売りへと変化。


13日水曜の欧州・米国市場序盤は、欧米株も強さは見られず一時ドル買いから売りへと変化。

為替市場は、日本発のフレッシュなテーマもなく総じて動きは鈍い。中国貿易統計は輸出入共に大幅減少、米輸入物価指数は低下へ。

注目のカナダ中銀は、予想通り政策金利0.5%で据え置くも、結果を受けUSDCADは急落。「ドル高は経済全体に波及的な影響を及ぼす」とのダラス連銀総裁発言も気になる。

欧州株は強弱混在で、総じて動きは鈍く、EUROSTOXX50は前日と同水準で推移。ダウ平均は前日と同水準で推移。原油価格(WTI)は46ドル近くへと低下、米10年債利回りは1.46%台へと低下、2年債も弱い。

為替市場は、伸び悩む米株+米金利の低下に、ややドル売り優勢のムードになっている。フレッシュな相場変動要因は見られず。カプラン・ダラス連銀総裁は「ドル高は経済全体に波及的な影響を及ぼす」と発言し、USDJPYは忘れ去られていた円安ムードの天敵が出現。

本日13日に就任のメイ英新首相。次期首相決定後のポンドの買い戻しは強く、アバディーン・アセット・マネジメントは、英不動産ファンド32億ポンドの解約停止措置を解除する発表。

表面的には英国のEU離脱の緊急措置の巻き戻しや、短期的なポンドのショートカバーの可能性が続く。しかし、英国はEU離脱手続時にの見通しも立たず、根本的な解決とはなっていない。結果、潜在的なポンド安値の流れは変わらず。

USDJPYは、104円買い+105円売りの流れが続き、この水準からの方向性を決め打ちするには、時間が必要。ただし、センチメントは円売りの流れ変わらず。

午後11時、カナダ中銀は金融政策を発表、政策金利0.5%の据え置きを決定したが、市場の反応はカナダドル買いで、USDCADは1.3070→1.2960割れまで急落。

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ルー米財務長官=世界経済に対する向かい風に直面するなかでも米経済は引き続き安定的に推移。世界のリーダーは金融・財政政策、構造政策を含む利用可能なあらゆる手段を行使して、共に経済成長を追求していくことが重要。

英資産運用のアバディーン・アセット・マネジメント=英不動産ファンド32億ポンドの解約停止措置を解除。

麻生財務相=税収上振れ分1.7兆円はすでに補正予算で使っており、安定財源が必要。

経済諮問委員会=赤字国債に依存しないことが望ましいが、政策実現に必要な場合には前例にとらわれず特別会計などを含めて財源確保を行う。

マレーシア中銀=政策金利を予想外に0.25%引き下げ決定。

カプラン・ダラス連銀総裁=FRBはドル高に対して非常に敏感になっている。ドル高は経済全体に波及的な影響を及ぼす。