2016/07/14

2016年7月14日、13日の海外市場の為替相場は一言、複雑な動きへ。

2016年7月14日、13日の海外市場の為替相場は一言、複雑な動きへ。

原油価格下落にもカナダドルは強く、ベージュブック・米経済指標は弱く米金利は続落。BOEの利下げ見通しにGBPは弱く、USDJPYは103.90~104.90のレンジを脱しきれず。

原油価格(WTI)は在庫統計で一時44.56まで急落、欧州j株は総じて小幅下落、ダウ平均は+24.45(+0.13%)と小幅高。米10年債利回りは一時1.46%を割り込み続落。

ベージュブックは「米成長か緩慢でインフレの兆候は見られず、物価上昇の圧力は弱く、個人消費者はやや軟化」。「米輸入物価指数は低く」、「米月次財政収支も予想外に少ない」。これらは本来はドル売り要因ながら、市場の反応は乏しい。

カナダ中銀は、予想通り政策金利0.5%を据え置き、2016、17年の成長見通しを引き下げ、材料はカナダドル売りながら、2016年第3四半期は森林火災の影響にも石油生産の回復に1.3%回復が、意識されたのか、発表直後からUSDCADは急落し、原油安にもカナダドル高へ。

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USDJPYは、103.90~104.90で売り買い交錯。日本の追加経済対策+追加緩和を期待・意識した円売りも一服。円ベアとブルが混在する中、市場センチメントはリスク回避の動きを期待し、円ブル派が依然多数。

具体的な対策実施とその詳細が見えるまでは本格的な円買いは難しと思われるも、過去2日間のUSDJPY相場は、105円を超えられず。104円割れは買いが多い流れから104.95~00の上値が重く売り、104円台後半は売りゾーンへ。105.50円を超えたら話場別。

GBPUSDは続落。今日のBOE追加緩和期待が強く、それを織り込む動きへ。

AUDUSD+NZDUSDは、買いから売りへと変化するも、原油価格や中国問題にも関わらず、テーマでないのか? 大きな動きは見られず。

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地区連銀経済報告(ベージュブック)=米経済は5月半ば以降、緩慢なペースで拡大し、物価圧力は少なくインフレが大幅に上昇する兆候はなく、個人消費は幾分か軟化。

地区連銀経済報告(ベージュブック)=雇用は引き続き緩やかに拡大。世界経済の減速を不安視している。米企業投資も2四半期連続で弱含んでいる。

カナダ中銀=政策金利を0.5%に据え置くことを決定、予想通り。成長見通しを2016年1.7→1.3%へ、2017年2.3→2.2%へ下方修正。世界成長が失望を誘い、カナダの輸出品需要が弱い期間が長引き、一部企業が撤退、生産能力が恒久的に失われた。

カナダ中銀=英国のEU離脱決定で、2018年末までに世界経済成長率が0.2%、カナダ成長率は0.1%押し下げられる可能性大。森林火災がオイルサンド生産や住民避難の影響で第2四半期GDPを0.1%引き下げたが、石油生産の回復に第3四半期は1.3%を回復へ。

カプラン・ダラス連銀総裁=インフレ率がFRBの目標を下回り続けている限り、緩和的な政策を維持する必要がある。

EIA週間石油在庫統計=米原油在庫、254.6万バレル減(予想295.0万バレル減。

イタリア政府=20億ユーロ規模で、第2の銀行救済基金を月内に設置する方向。