2016/07/02

2016年7月2日(土曜)昨日1日 海外市場の動き

2016年7月2日(土曜)昨日1日 海外市場の動き

米独立記念日前の週末、米債券市場は短縮取引で穏やかな金曜日。英国のEU離脱による政治・経済への影響の懸念はどこへ? 英国はEUへの離脱通知を来年に引き延ばす可能性も?

為替相場の変動も少なく、ドル小幅安で、円クロスは売りから買いへと変化。ポンド売りだけが目立った。

欧米経済指標はまずまずで、主要中銀は連携し予防的な資金供給を続け、BOE、ECB、BOJと追加緩和の可能性も残り、英国や欧州株を中心に世界的な株高傾向は止まず。

債券利回りは安全資産の買いに低下傾向が止まらず、WTIは1.97%上昇しVIXは5.5%の低下へ。

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USDJPYは動けず。大枠で102.40~70円のレンジで推移。円クロスでは上下変動するもGBPJPYを除き元の水準と大きな変化は見られず。

EURUSDは小幅上昇。株高に1.1000をボトムに1.1170まで続伸するも、米国市場に入ると買いの流れも弱まり、EURGBPは上昇し1.1130台で推移。

GBPUSDは1.3350をトップに軟調推移。連騰する欧州・英国株、米国3連休前に動きは緩慢ながら、EU離脱の通知時期が来年にずれ込む可能性や、離脱阻止の動きに不透明感はぬぐいきれず。終盤に賭けては1.3250近辺で終了。

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FRN 6月 製造業PMI・確報値=48.3(予想47.9 前回47.9)→ 予想と前回を上回る

GER 6月 製造業PMI・確定値=54.5(予想54.4 前回54.4)→ 予想と前回を上回る

EUR 6月 製造業PMI・確定値=52.8(予想52.6 前回52.6)→ 予想と前回を上回る

GBP 6月 製造業PMI=52.1(予想50.2 前回50.1)→ 予想と前回を大幅に上回る

EUR 5月 失業率=10.1%(予想10.1% 前回10.2%)→ 予想と変わらずだが前回より低下へ

GBP 6月 ISM製造業景気指数=53.2(予想51.5 前回51.3)→ 予想前回を上回る

USD 6月 製造業PMI・確報値=51.3(予想51.2 前回51.4)→ 前回を下回るも予想を上回る

USD 5月 建設支出=前月比-0.8%(予想0.7% 前回-1.8%)→ 前月より改善するも予想を下回り、2ヵ月連続の低下。

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メスター・クリーブランド連銀総裁=英国のEU離脱の影響度合いを見極めるのは時期尚早。いずれ利上げを実施するとの道筋から外れるべきではない。

メスター・クリーブランド連銀総裁=中国人民元相場の動き、およびこれが世界的な経済と市場に及ぼす影響を注視。

米30年債利回り=英国のEU離脱で安全資産の米債買いに、1950年来の低水準。週間ベースでは2014年12月来の下げ幅。

クーレECB専務理事=主要中銀は英国のEU離脱の影響を監視。市場が不安定になったら介入する用意が整っている。

オーストリアの憲法裁判所=大統領選挙の決選投票をやり直す必要があるとの判断。開票方法に問題があったとの指摘。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=ECBが政策変更を検討するのは時期尚早。ECBとBOEを中心にパニック的な反応に対して、予防的な資金供給の安全措置をとった。

BOE=銀行の自己資本比率緩和を計画。

オズボーン英財務相=EU離脱の決定で経済的衝撃の明らかな兆候がある。

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