2016/07/06

2016年7月6日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年7月6日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

英国のEU離脱の懸念が再燃、株安+ドル高+円高で、再びリスク回避の流れへ。欧米から日本へと、金融株は弱く株安の連鎖に日本株は急落し、円高が加速。原油価格(WTI)も弱い。

日経平均株価は-290.34(-1.85%)で終了、一時500円近く下落し、USDJPYは一時100.50台まで下落、クロスでも円高の流れが加速。午後に入り、日本株は約2/5を戻し下げ幅を縮小し、USDJPYも101.20円近くまで値を戻し、欧州市場に次ぎをゆだねる動きへ。

欧州市場は昨日と同じく、英株は強く、ポルトガルとギリシャの下げはきつく、ユーロストックス50は小幅上昇からスタート。

海外市場では、引き続き、英国の不動産価格の下げと、イタリアの銀行の資金不足、そして、ポルトガルとギリシャ株の下落が示すようにEU域内の不安定性が収まるのか、それとも、加速するのかを見極める必要がありそうです。

そして、FOMC議事録では、英国のEU離脱が決まる前の会合で、何を警戒し、どのような対策を取ろうしていたのでしょうか?

直後の反応は当然ながら、その結果、7月以降のFOMCでどのような影響が及ぼされ、利下げ時期と有無をどのように考えたらいいのでしょうか? それが最も重要と考えます。

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USDJPYは、続落し100.50円台でようやく反発。ただし、101.30、101.50を超えるまでは、円ロングの本格的な切りも望み薄で、続落の可能性を意識したい。


EURUSDは、7月1日の安値水準1.1020~30を意識してか1.1030台をボトムに下げ止まり反発するも、1.1080~00を超えるまでは、下落に対して油断できず。英国の不動産市場の動きとイタリア銀行株を注視。

GBPUSDは、1.30は通過点? 当然ワンウェーでの下落は期待していないが、英株は予想外に強い反面、為替でのポンド買いの反応は見られず。底値は見えず。英国の不動産市場の動きとイタリア銀行株を注視。

AUDUSDは、資源価格の下げとリスク回避の流れに続落するも、他の主要国と比べると強さは感じる動き。200時間MAを割り込みどこまで値を下げるか注目したが、結果は再び上昇へ。ドル高の中では健闘している通貨に思えてならない。

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世耕官房副長官=株安・円高を受け、日本経済のファンダメンタルズは確かなものだと認識。政府として為替や長期金利の水準、株価の動きに具体的にコメントすることは差し控える。

欧州では英不動産ファンドで解約停止が増加、イタリアの銀行で不良債権問題が表面化し公的資金の注入の必要性が問われている。


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