2016/07/16

2016年7月16日 週末の金曜日の15日海外市場は、トルコ軍内部で反乱勃発、米経済指標も強く、円高+ドル高で終了。

2016年7月16日 週末の金曜日の15日海外市場は、トルコ軍内部で反乱勃発、米経済指標も強く、円高+ドル高で終了。

欧米株は小幅な変動で終了、原油価格(WTI)は46ドル台へと上昇。米10年債利回りは一時1.6%近くまで上昇するも、トルコのニュースに1.55%近くへ低下、前日比では上昇。

週末金曜日は、米小売+CPIなど強さが目立った米経済指標の影響にドル買いが強まりる(NY連銀製造景気指数+ミシガン大学消費者信頼感指数は弱かったが、、米小売売上高+CPI+鉱工業生産+設備稼働率は+企業在庫は強い)。

米国市場の終盤近く、トルコ軍内部で反乱勃発し、トルコ国際空港の全便が運航停止し閉鎖状態、反乱軍と政府軍と交戦状態との報道に、リスク回避の動きが加速し、ドル買い+円買いの流れが強まる。

欧米株の上昇力が鈍く、ポジション調整が強る中で強さが目立つ米経済指標にドル高の動きに、EURUSD+GBPUSDは続落し、円クロスでは円買いの流れに、USDJPYも上値が重くなっていた。

NY市場の後半にかけてドル買い+円買いが強まる中で、終盤にかけてトルコ軍内部で反乱勃発との報道に、リスク回避の動きが加速し、円高+ドル高の流れが加速へ。

USDJPYは、105.40~106.15のレンジから、欧州勢の終了時間近くには一時105.20台まで続落、戻り高値も105.70と限定的で、トルコ軍内部での反乱勃発との報道に104.60台まで下落し104.80で終了。

ニースのテロ攻撃に続く、トルコの軍内部での反乱が、リスク回避の流れへ市場のセンチメントを変化させるのか? それとも、本線となる日本の追加経済対策+追加緩和期待が勝るのか?

米国株や債券市場は、トルコの事変を完全に織り込んでいるとは思えず、週末で、トルコ情勢の再確認を行い、来週以降の相場展開を判断する必要がありそうです。

EURUSD+GBPUSDは、続落。EURUSDは1.1000の大台を維持するも、1.1100を割り込み、追加緩和期待が強く、仏のテロ、トルコ情勢を考えれば、下値リスクが不安でならない。

GBPUSDは、英国のEU離脱選択後の上昇への変化で底値は切り上がってはいるが、8月の金融政策委員会で追加緩和の可能性が高まっている。ハルデーンBOE理事(チーフエコノミスト)は相互補完的な金融緩和策のパッケージを打ち出す必要性を強調。1.3500の壁は越えられず、1.3100をボトムに下げ止まることができるのか? 大きなポイント。

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トルコ軍内部で反乱勃発=トルコ国際空港の全便が運航停止、閉鎖状態。ユルドゥルム首相は、軍の一部集団が政権転覆を図った、治安部隊を動員し必要な措置を講ると発表。

トルコ軍内部で反乱勃発=トルコ軍は国政を掌握と発表、トルコ国営アナトリア通信は、軍参謀総長らがアンカラの軍本部で人質にとられている。

ハルデーンBOE理事(チーフエコノミスト)=英中銀は景気を刺激し信頼感を高めるために、迅速かつ大胆に行動すべき。8月の金融政策委員会までに相互補完的な金融緩和策のパッケージを打ち出す必要がある。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=政策担当者は米国の潜在成長率の明らかな低下の要因について内部的な議論を行っている。個人的には生産性の低下が要因と考えている。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=生きている間にドルが基軸通貨としての立場を失う可能性がある。

アトランタ連銀GDPNow=米第2四半期GDP予測値は2.3→2.4%へ上方修正。

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21:30    USD 7月 NY連銀製造業景気指数=0.55(予想4.5 前回6.01)→ 前回と前回を大幅に下回る

21:30    USD 6月 小売売上高=前月比0.6%(予想0.1% 前回0.5→0.2%)、除く自動車=前月比0.7%(予想0.4% 前回0.4%)→ 前回と予想を上回る

21:30    USD 6月 消費者物価指数=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.2%)、前年比1.0%(予想1.1% 前回1.0%)、コア前月比0.2%(予想0.2% 前回0.2%)、コア前年比2.3%(予想2.2% 前回2.2%)→ 総合は予想を下回るも前回と変わらず、コアの前年比は予想を上回る

22:15    USD 6月 鉱工業生産指数=前月比0.6%(予想0.2% 前回-0.4→-0.3%)、設備稼働率=75.4%(予想75.0% 前回74.9%)→ 共に予想を大幅に上回り、2015年7月以来の高水準

23:00    USD 7月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=89.5(予想93.5 前回93.5)

23:00    USD 5月 企業在庫=前月比0.2%(予想0.1% 前回0.1%)

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