2016/07/05

2016年7月5日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年7月5日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

リスク回避が再開! リスク回避の巻き戻しによる、一時的な反動なのか? 株安+原油安+EU加盟国の政治的な不安定に、継続的な動きなのか? 思案のしどころ。


USD上昇+JPY上昇、英株は小幅上昇するも、欧州主要国は続落し、ユーロストックス50は-1.44%下落。原油価格(WTI)は47ドル台前半へと続落。

3連休明けの米国市場は、米10年債利回りは1.4%を割り込み低下、米株はDJI+NASDAQ+S&P500=下落からスタート。

GBPUSD
BOE金融安定化報告+カーニーBOE総裁は、銀行の自己資本積み増し規制を先送りを決定のプラス材料。

逆に、英国資産に対する投資家の需要減退、商業用不動産ビジネスへの打撃に懸念し、巨額な経常赤字や高水準の家計債務、弱い世界経済見通しに対する投資家の見方を注視と、リスクを警告し、1.3050台へとGBP売りの流れ止まらず。

EURUSD
仏+独+ユーロ圏と景況感は改善し、ユーロ圏小売は前回より拡大のプラス材料にも、イタリアの銀行への公的資金注入の懸念+ハンガリー難民受け入れ枠の是非を問う国民投票を実施など、不安定な流れが続く。GBP+CAD+AUD+NZDは弱く、ユーロはクロスで上昇するも、JPYに対して下落し、USDに対してはニュートラルで、1.1150前後で推移。

USDJPY
株安+資源価格安=円高に、クロスでも円は全円高。USDJPYは102円を割り込み101.50円のビックポイント直前の101.60円台で何とか下げ止まるも、101.90円を戻り高値に101.50円を下値再トライする動きへ。

AUDUSD+NZDUSD
ドル高の中で、検討していたAUD+NZDも弱含み。AUDUSDは0.7550近くを高値に、中国経済への懸念は払しょくできず、資源価格の低下と、弱い豪貿易収支+弱い小売売上高。さらに、豪中銀金融政策発表=政策金利1.75%の据え置きを決定、予想通りながら、豪ドル高へのリスク+不透明な金融政策に、0.7460台へと続落。

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BOE=銀行の自己資本積み増し規制を先送りへ。英国資産に対する投資家の需要減退、商業用不動産ビジネスへの打撃に懸念。巨額な経常赤字や高水準の家計債務、弱い世界経済見通しに対する投資家の見方を注視。

BOE=商業用不動産に対する需要減退など、6月下旬の国民投票前に特定したリスクが現実のものとなりつつある→ 英保険大手スタンダード・ライフ(SL.L)傘下の投資会社は4日、国内不動産ファンドの取引停止を発表。

カーニーBOE総裁(金融安定化レポート時)=英国は不確実性、経済の再編に遭遇。英銀行規制を先送り、銀行の資本負担を減らし、1500億ポンドの融資余力が生まれる。

カーニーBOE総裁(金融安定化レポート時)=ポンド安は国際収支の赤字圧縮に寄与するが、投資ペースも重要。

イタリア政府=銀行に公的資金を注入するとの懸念に、債権利回りが上昇。

ハンガリー=10月2日にEUによる難民受け入れ枠の是非を問う国民投票を実施へ。

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