2016/07/07

2016年7月7日(木曜)昨日6日 海外市場の動き

2016年7月7日(木曜)昨日6日 海外市場の動き


英国のEU離選択から続く世界的なリスク回避の流れは、一先ず米国市場で途切れるも、先行きの不透明性は変わらず。

FOMC議事録は、経済見通しと金利判断の進め方で意見が分かれ、英国民投票の影響を見極める動きへ。ただし、相場への影響は限定的で、米短期金利先物は、年内の利上げ確率は19%へと低水準が続く。

原油価格(WTI)は47ドル台へ上昇、欧州株は続落するも、米株は強くダウ平均は下落スタートから持ち直し+78.00(+0.44%)上昇へ。米10年債利回りは低下から前日と同水準まで上昇し、2年債利回りは上昇し、VIXは低下。

為替相場は、NZD+CAD+CAD+EURは上昇、JPYは上昇スタート地点に戻り+GBPは弱さが目立つ。アジア・欧州株の下落にも、米株が値を戻し資源価格も強く、リスク回避の流れも弱まり、ドル安+円安へと変化するも、ポンドだけは売りのプレッシャーは変わらず。


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USDJPYは、欧州市場序盤の100.20円をボトムに、米株の上昇と共に値を戻し、クロスでも円売りへと変化し、101.50円を超えられず、大きな壁に。日本株先物の上昇にどこまで値を戻すことができるのか? アジア市場は日本株次第ながら、101.50~60、102.20~30を超えられなければ、続落のリスクは残る。

EURUSDは、株価の下落にも1.1020台をボトムに1.100の大台を維持。強い米ISM非製造業景況指数総合にも1.1020をボトムに、米株が下落から上昇へと転じると買いへと変化し、1.1110台まで値を戻す。

GBPUSDは、ブレア元首相のイラン進行について記者会見が主役になっていたが、英国のEU離脱の選択による政治的・経済的悪影響がポンド相場に影を落とし続けていることに変わりない。1.30の一つの目標を達成後も、戻りは限定的で1.2790まで値を下げ、1.32台を超えるまでは売りの流れ変わらず。

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FOMC議事録(6月15日)=成長が加速したら利上げが適切。ほとんどすべてが5月の雇用統計で不透明性が増すと主張。一部は中国が金融安定のリスクと指摘。英国民投票の影響を見極めることが望ましい。

FOMC議事録(6月15日)=経済見通しと金利判断の進め方で意見が分かれる。労働市場の健全性、成長見通し、経済へのリスク、インフレの基調の加速の有無で議論。

米短期金利先物=FOMC議事録を受け、米国が年内に利上げする確率は19%と、年内の利上げ観測は弱い。

レンツィ・イタリア首相=銀行不良債権は一部欧州の銀行が抱えているデリバティブをめぐる問題と比べる少ない(ドイツ銀行と思われる)。→ イタリア政府は3位のモンテ・パスキを含む銀行の資本増強策について欧州当局と協議中。イタリアの銀行は総額3600億ユーロの不良債権を抱え銀行株は急落。

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 21:30     CAD 5月 国際商品貿易=-32.8億カナダドル(予想-26.8億カナダドル 前回-29.4→-33.2億カナダドル)→ 前回の赤字額は上方修正され、予想を上回る赤字額となった

21:30     USD 5月 貿易収支=-411.4億ドル(予想-400億ドル 前回-374→373.8億ドル)→ 赤字幅は予想を上回る

22:45     USD 6月 総合PMI・確報値=51.2(予想 前回51.2)、サービス業PMI・確報値=51.4(予想51.5 前回51.3)→ 前回と変わらず

23:00     USD 6月 ISM非製造業景況指数総合=56.5(予想53.4 前回52.9)→ 予想を上回る

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