2016/07/10

今週の主な材料(7月11日~7月15日)


今週の主な材料(7月11日~7月15日)

今週も前週と変わらずで、最も重要な材料は、英国のEU離脱選択による政治的・経済的な混乱がこのまま収まるのか? それとも再燃するのでしょうか? 

意外にもFTSE100(英株)は3週連続で上昇、米雇用統計も強く米株は上昇し、金融市場は比較的落ち着いているようにも見えます。

反面、GBPUSDが3週連続し急落し、円高水準を維持し、国債価格は上昇し利回りは低下するなど、安全資産へのシフトが続いています。

今週は、主要国では最重要の経済指標や発表も少なく、英国とユーロ圏の経済と政治的な動向を意識しながら、暑い夏のシーズンを迎えることになりそうです。


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今週の注目材料

1. 英中銀(BOE)金融政策
→ 政策金利引据え置きと利下げとに予想が分かれる!

2. カナダ中銀金融政策
→ 政策金利0.5%の据え置き予想だが、声明文を注目!

3. 豪雇用統計
→ 失業率の悪化予想と、雇用者数の伸び率低下を予想、結果は!

4. 中国第2四半期GDP
→ 成長鈍化と銀行の不良債権問題が焦点になっているが、果たして?

5. 米消費者物価指数
→ 先週末の米雇用は改善、果たしてインフレは?

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1. 7/14(木)英中銀(BOE)の金融政策委員会で、英国のEU離脱選択ごの経済的な混乱を抑制するために、政策金利の引き下げを決定するのでしょうか? 市場予想は0.25%の利下げと据え置きが混在しており、どちらに転んでもポンド相場の変動は避けられそうにありません。

2. 7/13(水)カナダ中銀の金融政策の発表で、政策金利0.5%の据え置きが予想されていますが、声明文で相場が動くことが多くあります。先週発表のカナダ雇用統計では失業率は改善、Ivey購買部協会指数も予想を上回っていますが、英国のEU離脱選択の影響を危惧しており、強気な発言は期待できそうにありません。

3. 7/14(木)豪雇用統計
→ 失業率の悪化予想と、雇用者数の伸び率低下が予想されています。S&Pは豪州のソブリン格付け「AAA」の見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。総選挙の結果、財政状況の悪化の可能性を指摘、雇用者数の数字、特に正社員の伸び率を注目しています。

4. 7/15(金)中国第2四半期GDP
→ 成長鈍化と銀行の不良債権問題が焦点になっていますが、とりあえず成長率はどまで落ち込むのか、それとも強いのか? 素直に豪ドル相場に影響し注意。

5. 7/15(金)米消費者物価指数
→ 先週末か雇用は改善、果たしてインフレは? 強ければ当然ながら年内の利上げ観測が強まり、ドル買いへと動きやすくなることが予想されます。


◎それ以外でも相場変動を伴う指標の発表が多くあります。
詳しくは別途、予定表をご覧下さい。

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