2016/07/13

2016年7月13日 12日の海外市場は、株高が続き、円安=ポンド高+カナダドル高へ。

2016年7月13日 12日の海外市場は、株高が続き、円安=ポンド高+カナダドル高へ。

円売り要因と方向性は変わらず、USDJPYはついに105円のテクニカルポイントの目標値達成し、「景気対策+追加緩和」に盛り上がる円売り。一先ず、投機的ポジションの利食いと、実需筋の売りターゲットに近づく。

原油価格(WTI)は一時47ドルを狙う水準まで大幅上昇、米10年債利回りは1.41%台→1.5%台へ上昇、英国を除き欧州株は上昇を続け、米株も続伸し、NYダウは+118.38(+0.65%)上昇し高値を更新。

米公定歩合議事録で、利上げ求める地区連銀が4→6へ増加。オランダ・ハーグの仲裁裁判所はフィリピンの主張を認め「中国当局の警戒行動はフィリピン漁船と衝突するリスクを生じさせたほか、人工島などの建設活動によりサンゴ礁に回復不能な損傷を与えた」と判断。

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GBPUSDは1.3100のポイントを超え買いが加速し1.33台直前へ続伸、5日の急落時まで値を戻す。カーニーBOE総裁の追加緩和の可能性の指摘は織り込み済みなのか? 英国経済見通しはもっと良好との発言と、メイ英新首相の早期決定を受け、ポンドの買い戻しが続くも、この水準から上は売り圧力が強まり、反転する可能性も。

USDCADで、カナダドルは上昇、原油価格の上昇にUSDCADは1.2980台まで下落するも、1.2980の重要なポイントは抜けきれず。1.2980~1.3130のレンジが続く。

AUDDUSD+NZDUDの上昇は続かず、欧米市場で共に伸び悩む。AUDUSDは先の高値0.7640台を意識し上げ止まるも、底値を切利上げ上昇傾向は止まらず。ダブルトップで上げ止まるのか? 上抜けすると更なる上昇も。

EURUSDは、欧州市場序盤の1.1120台をトップに1.1060台まで続落。EURGBPは0.8480台→0.8340台へ急落し、ポンドショートの巻き戻しの影響もEURUSDの上値を重くしている。

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リンデ・スペイン中銀総裁=英国のEU離脱でどのような影響が出るか判断するのは時期尚早だが、プラスの影響ではないと考えている。ECBは9月の経済見通しまで英国のEU離脱の影響を検証することはない。

米公定歩合議事録=6月の会合で利上げを求める地区連銀が4→6へ増加。カンザスシティー、リッチモンド、クリーブランド、サンフランシスコ、に加えて、ボストン、セントルイス地区連銀が増加へ。経済活動が力強さを増し、インフレ率が目標とする2%に向けて緩やかに上昇していくことが理由。

ブラード・セントルイス連銀総裁=政策金利は予見可能な将来において基本的に横ばいにとどまると予測。必要な利上げは1回のみ。1カ月あたり20万人の雇用増は今後は望めない。雇用増のペースは減速し続けると予想。これは景気サイクルの現在の段階では正常な動き。

ブラード・セントルイス連銀総裁=リセッションや生産性の加速などによって情勢が変化することが明白にならない限り、FRBは金利の道筋を変更する必要はない。

ブラード・セントルイス連銀総裁=長期債券の利回りは地下し、米国債のイールドカーブがフラット化していることで、世界的にリスク回避の傾向が出ていることを反映しており、米成長率の鈍化を示唆するものではない

ブラード・セントルイス連銀総裁(今までの自説)=米経済が長期的な低成長・低インフレ・低失業期に突入したことを踏まえ、予想外の衝撃によって米経済情勢が改善もしくは悪化しない限り、利上げを1回にとどめることが適切。

ブラード・セントルイス連銀総裁=FRBが四半期ごとに公表する見通しよりもFOMCが実際何をしているのか良く反映。債券買い入れプログラムの終了後、FOMCは18カ月ごとに政策変更している。

IMF(米経済・政策に関する年次報告書)=英国のEU離脱決定で米国への影響は軽微。ドルは上昇したが懸念されていたほどのドル高にならず。急落した株式相場も回復。米債への逃避買いが高まったことで利回りは低下し、個人・企業の借り入れコストは著しく低下。

原油価格急上昇=イラク8月の原油輸出減少見通し、OPEC2017年の需要増加予想。


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