2016/07/30

最新のIMMポジションは、カナダドルを除き通貨安センチメントが強まる結果にも、集計後の日米金融政策と弱い米GDPを受け流れは急変。

最新のIMMポジションは、カナダドルを除き通貨安センチメントが強まる結果にも、集計後の日米金融政策と弱い米GDPを受け流れは急変。

最新のデータは7月26日集計分で、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは-102,363と、前週の-72,565コントラクトとから-29,798ショートが拡大し、ドル高センチメントが強まっていました。

ただし、27日(水曜)のFOMCでは、強気な面が残る反面、将来的な利上げは不透明で、米金利は低下しドル売りへと変化し、29日(金曜)の日銀の金融政策では、限定的な緩和にとどまり、「政府の大型財政支出+日銀の追加緩和」による、「株高+円安」の期待は裏切られ、「弱い米GDP」に激しい円高で越週しました。

そのため、今回のデータで得ることの情報は限られており、ドル高(ロング)の状態の変化、ポンド+ユーロのショートの状態の変化が、どのような数字となったか? 次回、8月2日の集計の結果が楽しみです。

最後になりますが、結論として、英国のEU離脱による不透明感に「ユーロ+ポンド」も買いにくい、中国経済の不透明感に「豪ドル+NZドル」も買い難い、米利上げ観測と成長の伸びなやいで、「米ドル」も積み上げにくいとの状態になる可能性と、その対価として、円がどの程度の脚光を浴びるのことになるのでしょうか?

日本政府の大型の経済対策が示された今、日銀の追加緩和の出尽くし感も残り、円高がどこまで進むのかも気になります。




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