2016/07/25

2016年7月25日(月曜)アジア・欧州・米国市場序盤は、大きな変化は見られず。

2016年7月25日(月曜)アジア・欧州・米国市場序盤は、大きな変化は見られず。

週明け月曜日の、為替市場は特に材料が乏しいなか、G20では英国のEU離脱を懸念する一方、いつもながらの「為替相場の安定」を強調するも、特に相場を動かす材料も見当たらず、動きが鈍い流れが続いている。

その中で、全体的に米国を除き緩和期待が残り、緩やかなドル高傾向を維持した流れとなっている。

欧州株は強弱混在でドイツ、フランスが強く英国、イタリアは弱い。米株はNYダウ、NASDAQ、S&P500は下落からスタート。原油価格(WTI)は欧米市場に入り43ドル台半ばと大きく値を下げ、豪ドル+カナダドルの売りを招いている。また、米10年債利回りは上昇から低下へと変化し1.56%近辺で推移。

EURUSDは、特に材料は見られず、アジア市場は1.0950~80の狭いレンジで推移。欧州市場に入り、午後5時の独IFO業況指数が前回より小幅低下するも予想を上回る。また、独IFO経済研究所エコノミストは「英国のEU離脱で独成長率は0.1%低下する見通し」と意外にも悪影響は限定的で、ユーロ買いが強まり、1.0997まで上昇へ。ただし、1.1000の大台を抜けられず緩やかに低下へ。

USDJPYは、日本の通関ベース貿易黒字が予想を上回り、1~6月で輸出から輸入を引いた収支は東日本大震災後初の黒字となったが、相場は動かず。

仲値の午前10時頃から上昇を開始し一時106.70円台まで上昇。これを高値に106.00円まで下落し、欧米市場に入っても106.00~40円の狭いレンジで終始。今週金曜日の日本の弱いCPIと日銀の追加緩和期待が円売りの下支えとなっているが、円売るも限定的。

GBPUSDは、はたして英国のEU離脱による英経済の悪影響の度合いはどの程度なのか? G20でバイトマン独連銀総裁は、悪影響を懸念しながらも「英国のEU離脱決定が欧州経済に悪影響を与えた兆候はまだ見られない」というも、英産業連盟(CBI)7月製造業受注指数-4(6月-2)と弱さが目立す。

アジア市場では1.3110~50の狭いレンジに終始。欧州市場に入り一時1.3160台まで上昇するも続かず、1.3100割れまで値を下げるが、売りも続かず。

AUDUSDは、開始直後の安値0.7450台をボトムにショートカバーの買いからスタート。欧州市場序盤には0.7490台まで上昇するも0.7500の大台を前に上値は重く、午後9時過ぎにはスタート地点の0.7460台へと逆戻り。

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日本1~6月の貿易統計速報(通関ベース)=輸出額は前年同期比8.7%減の34兆5183億円。円高と世界経済の減速で2半期連続のマイナス。落ち込み幅はリーマン・ショックの影響が出た09年7~12月期(23%減)以来の大きさとなった。

日本1~6月の貿易統計速報(通関ベース)=原油価格の下落で輸入も大きく減り、輸出から輸入を引いた収支は東日本大震災後初の黒字となった

政府試算=2020年度の基礎的財政収支の赤字額が5.5兆円となる新たな試算を示す方針。今年1月時点から赤字額は1兆円縮小するが、実質2%・名目3%以上の経済成長を実現しても、なお収支は均衡しない。

英産業連盟(CBI)7月製造業受注指数-4(6月-2)、今後3ヵ月見通し=6(6月23)へと、英国のEU離脱の影響に大幅低下見通しへ。

独IFO経済研究所エコノミスト=英国のEU離脱で独成長率は0.1%低下する見通し。

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