2016/07/27

2016年7月27日(水曜)26日海外市場はサプライズの円高はやや弱まり、米FOMCを直前に控え待ちの動きへ。

2016年7月27日(水曜)26日海外市場はサプライズの円高はやや弱まり、米FOMCを直前に控え待ちの動きへ。

今日のFOMC(28日午前3時)と、日銀の金融政策委員会(29日)を控え、思惑とポジション調整の流れへと続きは変化。

FOMCは、年内の利上げ観測は弱まっている反面、今日のFOMCでは利上げ期待はゼロながら、9月、11月、12月での利上げの可能性は払拭できず。米成長拡大の見通しが示される可能性も残る。

日銀は、相場変動の材料に利用されているが、追加緩和の可能性が払拭されたわけではない。日経新聞では、(1)年マイナス0.1%のマイナス金利の引き下げ案、(2)年80兆円の国債購入額の増額案、(3)上場投資信託(ETF)などの資産の購入拡大案、(4)これらの組み合わせ案の可能性が報道され、一時円売りの材料となった。

欧州株は総じて上昇、米株はNYダウは小幅下げ、NASDAQ+S&P500は小幅上昇。原油価格(WTI)は42.36を安値に42ドル台後半で推移。米10年債利回りは小幅低下し、逆に2年債は上昇へ。

米経済指標では、S&Pケースシラー住宅価格指数+サービス業PMIは前回と予想を下回るも、逆に、総合PMI・速報値+CB 消費者信頼感指数+新築住宅販売件数(8年4か月ぶりの高水準)と強く、ドル先高期待は変わらず。

AUDUSDは、東京市場の午後の急進後の高値0.7540近辺を上限に上げ止まり、0.7500の大台を何とか維持へ。今日の豪CPI重要で動き鈍く、もし、弱ければ8月2日に豪中銀が利下げする可能性=AUD売りへ、逆では、AUD買いが続く可能性が高く、結果待ちの動きへ。

USDJPYは、アジア・欧州市場序盤の104円をボトムに、底堅い米株+強さも残る米経済指標+日銀の緩和期待に、欧州クロージングタイムに一時105円近くへ値を戻すも、105円台を回復できず、104.60円近くで終了。

EURUSDは、1.1000の大台を割り込み弱さが目立ち、EURGBPは続落へ。欧州市場序盤の1.1030をピークにフィキシング近くでは1.10を割り込み一時1.0980近くまで続落。オプション絡みの動きもあり1.10台を回復できず、売り圧力が残る展開へ。EURJPYも115円台を中心とした値動きながら、上値は重い。

GBPUSDは、ポジション調整にオプションカット時に1.3170台へ上昇するも続かず。1.3090台をボトムに1.3120~40を中心とした狭いレンジでの取引が続くが、売り圧力は変わらず。

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日銀(日経新聞)=日銀内で複数の追加緩和案をまとめ、正副総裁らが検討作業に入ったが、慎重な意見もある。
(1)年マイナス0.1%のマイナス金利の引き下げ案
(2)年80兆円の国債購入額の増額案
(3)上場投資信託(ETF)などの資産の購入拡大案
(4)これらの組み合わせ案