2016/07/31

今週(8月1日~5日)の注目材料は、日本経済対策? 米雇用統計? 豪中銀の利下げ? BOEの利下げ? 

今週(8月1日~5日)の注目材料は、日本経済対策? 米雇用統計? 豪中銀の利下げ? BOEの利下げ? 

いよいよ8月に入りました。先週は日米金融政策の発表+米GDPに、円相場を中心に為替市場は大波乱でしたが、今週は何を材料として相場が動くのでしょうか? 日本経済対策? 米雇用統計? 豪中銀の利下げ? BOEの利下げ? 


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【日本発】
今週は円相場の変動要因として、「日本政府は経済対策(2日火)+内閣改造(3日水)+日銀議事録(3日水)」と続きます。想定外の出来事が無い限り、多くがある程度織り込み済み考えられ、材料出尽くし感でやや落ち着いてくる可能性を考えています。


【米国発】
一方、FOMCでは期待外れ(そう思えませんが、どちらに転んでもドルを売りたかったのでしょう!)で、市場はドル売りを選択し、弱すぎる米GDPの結果(直前に低迷予想が支配的でしたが!)にドル売りが加速しても、予想外に米株は堅調だったとの印象が強く残ります。

その米株は、今週の米雇用統計(5日金)の結果を受けどう変化するのでしょうか? いつもながらこの結果で相場が急変することは避けられません。予想は失業率4.9%で変わらず、非農業部門雇用者数の予想は17.5万と前回の28.7万人から大幅な低下が予想されています。

直近の米景況感指数は強弱が混在するも弱い傾向が見られ、インフレ期待指数も低下傾向にあることが気になります。S&P500は歴史的高値圏で狭い値動きが比較て長く続き、夏休シーズンの所以なのか? 次の動きへ向けたエネルギーがたまってきているとも考えられます。


【豪中銀+英中銀】
今週は豪中銀(2日火)+BOE英中銀(4日木)の金融政策が発表となりますが、共に利下げの可能性が意識されています。まず、それを材料として事前に相場が動くことは避けられません。また、その結果により相場が大きく変動するリスクを考えておく必要があります。

豪中銀は、政策金利1.75→1.5%への引き下げが予想されています。
過去を振り返ると今年5月3日に政策金利を2.0%→1.75%に利下げをしています。スティーブンス豪中銀総裁は「利下げはディスインフレと、通貨高の抑制に対応した」と説明していますが、当時のAUDUSDは0.76~0.77の水準でした。先週末の終値は偶然にも0.7596とほぼ同水準で、豪ドル高ともいえるでしょう。

7月27日の豪CPIは前期のマイナスを脱し、0.4%へ上昇したのですが、前年比は1.0%と1999年6月来の低水準で、豪ドル売りへとなったことは記憶していると思います。

BOEは、政策金利0.5→0.25%への引き下げが予想されています。
英国のEU離脱を問う国民投票を前にした6月16日にも、結果判明後の7月14日も、BOEは政策金利を据え置いています。

過去を振り返ってみると、2009年3月に政策金利(official bank rate)を1.0→0.5%に引き下げてから、2012年7月に資産買い入れ枠を3250→3750億ポンドに拡大してから変わらずにいることは、ECBと比較すると大きな相違が感じられます。


【その他】
今週はこれらをメインとして考えますが、それ以外では、中国発のPMI(1日、3日)、NZのインフレ期待(2日)+雇用統計(3日)、カナダの雇用統計(5日)、それと、米国の多くの経済指標の結果を注目しています。


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