2016/07/28

不思議な世界!

不思議な世界!

注目のFOMCは予想通りやや強くでたが、市場が期待した利上げ時期に関してはいつもながら、英国のEU離脱の影響の度合いが図れず、もっともながら結局は明言できずに終わった。

FOMC声明では「短期的な経済見通しへのリスクは低下。労働市場が力強さを増し、経済活動が緩やかな速度で拡大。家計支出も力強く増えた」と、本来ならば、強気なムードが広まって米利上げムードが高まり、ドル買いになっていてもおかしくない内容に思われたが?!

海外のマスコミも総じてタカ派的な報道を一報で流し、金利先物市場は利上げの可能性が拡大していた。

にもかかわらず、後講釈の理由はなんでもいいが、米株は伸び悩み、米金利は大幅に低下し、ドル売りムードが高まっていることの不思議さは、なんと表現したらいいのであろうか? よほど利上げのタイミングが先送りされたか、ないのではと疑心暗鬼に陥っているビックプレーヤーがいるのであろう。

あえてドル売り材料を探すとすれば、原油価格は在庫増と米原油生産の拡大見通しに下げ止まらず、米金利は大幅に低下し、米株も高値がどこまで続くのか不安.......。 それと誰が次期米大統領になるのか、MR。T????

USDCADは原油安にかかわらず、ドル売り・カナダドル買いが続き、明日に日銀が追加緩和を発表するかもしれない状況にも関わらず、円が買われる、この不思議。

最も良く考えれば、原油価格が下げ止まり上昇に転じる、日銀は追加緩和やらずとの自信と確たる自信があれば話は別だが.......。

その様な中で、原則はポンドとユーロの買いは一時的で続かず、円は日銀の追加緩和の有無とその内容でも動きは変わってくるが、基本は弱いものの、現在の環境ではどちらに転んでも不思議ではないが、USDJPYチャート上は円高の達成感がどうしても感じられない。

仮に、日銀が追加緩和を実施したとしても、一時的な円売りで、次はどこの中銀が? のパターンになる可能性も考えなければならず。