2016/07/29

2016年7月29日(金曜)アジア市場は踊る円相場、欧州市場は米GDP待ち! 経済指標の発表の数は最近にない多さ。

2016年7月29日(金曜)アジア市場は踊る円相場、欧州市場は米GDP待ち! 経済指標の発表の数は最近にない多さ。

前日のFOMCは、以外にも強気な文言があちこちに散らばっているように見えながらも、市場参加者の反応は、米金利の低下と動きの鈍い米株をみながら、ドル売りの流れへと進んでいた。

一部で、①中国経済の減速、②米大統領選挙、③英EU離脱のプロセス、④来年のユーロ圏各国の選挙で、年内の利上げは消え、来年も難しいとの意見も多数みられる。


今日29日(金曜)は、月末・週末という特殊要因も加わったこともあり、日銀の発表前から相場を動かそうとする意気込みが感じられ、確実に実行に移していた。

ドル円相場は、早朝の日本CPI発表前から激しく乱高下し、朝7時30分に104.60→103.40近くまで急落、短期円ショートの損切りを誘発させていた。11時30分から結果が発表された12時45分までのに102.80~105.50近くへと上下へ大幅に変動。

発表時間が遅くなるほど、金融政策が変更される可能性が高まるという過去の教訓もあり期待が膨らむ中、「ヘッドラインの追加緩和へ」に再び102.70円台へと円高へ動くも、詳細を見ると、日銀は政策金利-0.1%を据え置き、ETFの買い入れ額を3.3→6兆円に拡大。

市場の反応は、より強い緩和策を期待していたのか、材料出尽くしななのか、円高傾向は止まらず。逆に、日本株は下げから上昇へと変化し、日本国債利回りは上昇という動きで、相場の変動が今後も続く可能性が予想できる。

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欧州市場は、米国の第2四半期のGDP・速報値が重要なテーマで、来週のドル相場への影響も大きい。

昨日、アトランタ連銀のGDPNowは第2四半期GDP予想値2.3%→1.8%へ下方修正しており、米国営調査局発表の6月財の貿易収支・速報値=-633億ドル(前回-610億ドル)と赤字幅が拡大→ 米貿易収支の速報値が弱い可能性も指摘されており、要注意。                                                                     
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GPIF=2015年度の運用損が5.3098兆円(-3.8%)、通年の赤字は5年ぶりで資産総額は140.271兆円。

日銀は政策金利-0.1%を据え置き、ETFの買い入れ額を3.3→6兆円に拡大。発表前かから円相場と日本株は乱高下を繰り返し、結果の発表と共に、円高+株安へと動くも、日経平均株価は終わってみれば、+92.43(+0.56%)へ上昇。日本国債利回りは上昇し、USDJPYは逆に103円台へ下落し、円高の流れが続く。

黒田日銀総裁=しばらくの間、景気回復ペースの鈍化した状態が続くが、景気は基調としては緩やかに拡大。2%達成に今後何が必要かの観点から検証する。

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