2016/07/26

2016年7月26日(火曜)25日の海外市場は、日米金融政策を警戒する中、円買いが目立つ。

2016年7月26日(火曜)25日の海外市場は、日米金融政策を警戒する中、円買いが目立つ。

米金利先物は12月の利上げ可能性が高まり、米株は弱く、原油価格は3ヵ月ぶりの安値、米2年債利回りは上昇へ。

円は、日銀の追加緩和期待が残るなか、何もないリスクを警戒+「原油安+株安」に円買いの流れが目立った。

NYダウ-77.79(-0.42%)、NASDAQ-2.53(-0.05%)、S&P500-6.55(-0.30%)と低下。原油価格(WTI)は高水準の在庫+米原油供給の増加に一時43ドルを割り込む。米10年債利回りは変わらず、2年債利回りは0.7025→0.73%近くへ上昇。

USDJPYは、東京市場の仲値直後の106.70台を高値に終始続落。ドル高センチメントと日銀の追加緩和期待が強い中、値動きはクロスを含め円買いが続き、米国市場の終盤では105.80円台まで値を下げて推移。

「政府の景気刺激策+日銀の追加緩和」をよりどころとする円売りも、先週のピーク時の107.50円近辺、107.20円と上値が切り下がり、200時間MAの105.90を下回る水準にあることで、不安。

EURUSDは、アジア市場の安値1.0950台をボトムに欧米市場では、英国のEU離脱による影響が心配される中で、IFO業況指数は予想外に安定し、IFOエコノミストの独成長予測は0.1%の低下にとどまり、1.1000の大台近くまで上昇するも、一歩届かず。

先週、ミュンヘンショッピングセンターで乱射事件が発生で急落した水準の1.1010台と合わせ、1.1000~10を抜け切れるか? 引き続き下値リスクが残る動きへ。

GBPUSDは、欧州市場序盤の1.3160台をピークに上値の重い展開は変わらず。先週金曜日の弱い英PMIに急落した動きと同じく、英国がEU離脱を決めた以降の英国経済指標に敏感に反応。

昨日は英産業連盟(CBI)7月製造業受注指数-4(6月-2)が弱く、欧州市場で一時1.3100を割り込み、1.3100~1.3145のレンジに終始し、方向感定まらず。

AUDUSDは、原油価格を含め資源価格が弱い中、午前零時の0.7450台をボトムに下げ止まるも、上昇力は鈍い。8月2日の豪中銀へ追加緩和の思惑が残り、27日の豪CPIに関心が集中。

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米財務省半期に一度の米金融安定に関する報告書=英・EUの離脱交渉が数年かかり、米国でもしばらく影響が感じられ、離脱交渉が進むにつれ、信認がより大きな打撃を被る可能性がある。

米財務省半期に一度の米金融安定に関する報告書=米国の低金利や他国のマイナス金利が過度のリスクテイクを招き、リスクを高める一因になる。

コットランドのスタージョン行政府首相=スコットランド独立の選択肢を残すため、準備作業に着手する方針。2年前のスコットランドの国民投票で残留を決めたが、英国がEUに残ることが前提で、今回の英国がEU離脱を決めたことで、独立も視野に入れるとの姿勢に転換。

原油価格は3か月ぶりの安値へ=在庫の高水準に加え、米国の石油リグ稼働数が4週連続で増加し3か月ぶりの安値へ。市場調査会社ジェンスケープはオクラホマ州クッシングの原油供給が22日までの週に110万バレル増加と発表。

米短期金利先物=12月の利上げ確率は48→56%へ拡大

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