2016/07/21

2016年7月21日(木曜)20日海外市場は、ドル高の流れで、円安+ポンド高。

2016年7月21日(木曜)20日海外市場は、ドル高の流れで、円安+ポンド高。

欧米株は上昇、原油価格も強く、米金利も上昇。為替市場は景気刺激策期待の円安が加速し一時107円台へ。BOE報告は「英経済の減速見られず」、フォーブス政策委員の「利下げ慎重発言」にポンド買いが強く、GBPJPYは一時141.50円近くへと上昇。

欧州株は続伸しユーロストックス50は+1.22%上昇、NYダウは+36.02(+0.19%)、NASDAQ+S&P500も続伸。原油価格(WTI)は43ドル台への低下からEIA週間石油在庫統計を受け一時45ドル台へと上昇。米10年債利回りは1.58%台へ上昇。

USDJPY、円売り止まらず
世界的な株高傾向にあり、日本政府の景気刺激策と日銀の追加緩和をお題目とした、相変わらずの円狙い撃ちで、106.70~80円のポイントを上回り、7月11日(参議院選)以来円売り傾向は止まらず。

200週MAの106.70円を上抜け、21週MAの108.05円の重要なポイントを目指す動きへ。ここにきて本邦企業の海外買収案件を期待する円売りも続き、ファンド筋も円ショートが拡大し、やや投機的なムードが強まっているのが気になる。

GBPUSDは、予想外に底堅いが?
BOEの報告では「英国経済が急速に減速しているという明確な証拠は見当たらない」と楽観的で、BOEフォーブス政策委員は利下げを期待する動きに対して「時期尚早な決定をするべきではない」と発言。

欧州市場では1.3080近辺をボトムに上昇、米国市場では1.3140台をボトムに1.3220台までポンド買いが続く。ただし、値動きからはGBPEUR+GBPJPYのショートカバーに思えてならない。

AUDUD+NZDUSDは、動きは鈍く上値は重いが方向性は感じられず。
原油価格はようやく反発するも、上昇力は弱く、AUDUSDは0.7500台の上値は重く、NZDUSDは0.7040の上値は重くなっているが、どうしてもこの水準からショートは取りにくく、手を出しにくい。

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BOE(国内企業を対象に行なった調査結果)=国民投票でEU離脱が決まった後も、「英国経済が急速に減速しているという明確な証拠は見当たらない」。

BOE(国内企業を対象に行なった調査結果)=事業の不透明感は著しく強まっているが、全般的に活動が著しく弱まっている顕著な兆しは見られない。

モルガンスタンレー=第2四半期決算はアナリスト予想を上回る。純利益15.8億ドル(一株当たる75セント、予想60セント)

BOEフォーブス政策委員=近く金融政策を調整する必要が出てくる可能性があるが、時期尚早な決定をするべきではない。

米ファイアアップス(為替リスク管理のコンサルティング会社)=英国のEU離脱の決定で為替変動に、企業収益を350~400億ドル悪化させる可能性がある。

EIA週間石油在庫統計=-234.2万バレル(予想-210万バレル)と過去最長となる9週間連続で減少し、原油価格が上昇へ。

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