2016/03/10

2016年3月10日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年3月10日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

ECBの予想外の緩和に、市場は混乱!

ECB理事会は予想外の緩和を実施、ユーロは一時全面安。ドラギECB総裁は記者への質問に答えて「現在の見通しに基づくと追加利下げは見込まない」と予想外の発言に、ユーロは逆に上昇へと変化、午後11時30分現在でも、ユーロ相場の変動は止まず。

EURUSD1.0960台→1.0820台→1.1110台→1.1000台と乱高下。
EURJPY124.70円台→123.60円台→126.20円台と乱高下。

その影響に、他の主要国通貨も上下変動が続く。

独DAXを筆頭に欧州株は全面高(除く英FTSE)、原油価格(WTI)も38ドル台で安定し、リスク選好の動きに、一時豪ドル+カナダドルは上昇。逆に円売りが続くも、ユーロの激しい買い戻しに113.60円台と元の水準に逆戻りし、豪ドル+カナダドルは売りへと変化。

そして、予想外に利下げをしたNZドルは、NZDJPYでは上昇するも、早朝の水準まで戻らず。

ドラギECB総裁は、金利は現在の水準または、低い水準で長期にわたり推移すると予想。インフレは今後数か月マイナスとハト派ながら、追加利下げに否定的で、急速に値を戻す。

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ECB理事会は、
政策金利0.05%→0.0%へ引き下げ、
上限金利0.3%→0.25%へ引き下げ
下限金利(中銀預金金利)-0.3%→-0.4%へ引き下げ、
資産買い入れ枠(QE)も600億→800億ユーロへ拡大。
投資適格級の非金融機関発行の債券も買い入れ対象に、
長期資金供給オペ(TLTRO)の4回実施へ。

ドラギECB総裁記者会見=金利は現在の水準または、低い水準で長期にわたり推移すると予想。ユーロ圏の成長見通しリスクは下向き。改革の遅れが成長の重しに。成長見通しに世界経済の不透明性が影響。

ドラギECB総裁記者会見=インフレは今後数か月マイナスに。2016年のユーロ圏インフレは平均0.1%、2018年のユーロ圏インフレは平均1.6%を予想。

ドラギECB総裁記者会見=QEは少なくとも2017年3月まで継続へ。QE購入の上限、銘柄発行高の50%に引き上げ。ECBの緩和パッケージは総合的で、刺激策は回復の勢い強化を狙う。

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