2016/03/24

2016年3月24日(木曜) 昨日23日、海外市場の動き

2016年3月24日(木曜) 昨日23日、海外市場の動き

原油価格(WTI)は在庫増に40ドルを割り込み下落、ダウ平均は-79.98ドルと弱く、米10年債利回りも前日1.94%→1.88%近くへ低下、DXYは前日95.65→96.07へ上昇、CRBは前日177.116→173.24へ低下、VIXは14.17→14.88へ上昇。

ブルッセル爆破事件の影響は弱まりながらも、原油価格の低下と米金利の低下が目立っていた。

為替相場は、ラウテンシュレーガーECB専務理事は利下げの可能性は否定せず、ブラード・セントルイス連銀総裁は、4月の利上げを支持、米新築住宅販売は予想外に強く、ドルは全面高で、原油価格の低下にカナダドルの弱さが目立っている。

また、6月23日の英国民投票でEU離脱リスクが残り、ポンドの弱さが目立ち、商品価格の低下に豪ドル+NZドルも弱い。逆に、弱かった円はリスク回避の流れに買戻しが強く、USDJPYは112.90→112.30台まで下落へ。

今日のブラード・セントルイス連銀総裁、昨日のエバンズ・シカゴ連銀総裁、ロックハート・アトランタ連銀総裁、ラッカー・リッチモンド連銀総裁、ウィリアムズSF連銀総裁と、3月16日のFOMCに反して、ハト派の意見が目立ち、4月のFOMCが逆に注目される。

USDJPYは、上下変動するも元の水準となる112.40円へ逆戻り。リスク回避の円買いも資本市場は大きな変化は見られず、逆に112.50円のストップをつけ200時間MAを超え一時112.90まで上昇。米金利の低下+原油価格の低下+株安の動きに、円の買い戻しが強く、USDJPYは200時間MAを割り込み112.30台まで下落へ。112.30~40は重要なポイントで、ここがボトムになるか、それとも割り込むか注目。

EURUSDは、続落。ブルッセル爆破事件で過度の影響は見られないが、難民問題+テロ攻撃問題など、難題が重なりユーロの信認の問題が気になる。先のパリ爆破事件後は金融市場は為替市場では大きな変化もなく、短期的な変動で終わった経験もあるが、今回もそうなるのであろうか? EURUSDは、欧州序盤の1.1210→1.1159まで続落、上値と底値は切り下がり弱さが目立つが、1.1200台を回復できると弱気な流れも変化へ。

GBPUSDは、ブルッセル爆破事件=英国民投票でEU離脱支持者が拡大。その影響に売り圧力が続く。AUDUSDは続落、NZDUSDは弱いながらも買いも多く、USDCADは原油価格の下落に1.3060→1.3220近くまで上昇、弱さが目立つ。

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ブラード・セントルイス連銀総裁=雇用統計では力強い内容があらためて示され、労働市場は改善しつつあり、4月の利上げを支持する論拠。

ブラード・セントルイス連銀総裁=インフレ期待が安定化している兆候が見られるが、一段と落ち着くのを確認したい。インフレ期待と原油相場との相互関連が強く、この点は気掛かり。

ブラード・セントルイス連銀総裁=失業率が今年4.5%に低下すると予想。2月の失業率は4.9%だった。また個人消費支出(PCE)価格指数は2017年にインフレ目標の2%を超えると予想。

ラウテンシュレーガーECB専務理事=いつでも金利を下げることが可能。コストと利益を計りにかけるべき。

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