2016/03/17

2016年3月17日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年3月17日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

前日のFOMCの発表を受け相場変動が続く中で、欧米市場に入っても動きの荒い流れが続いている。

引き続き、株高+原油高=リスク選好型パターンの継続へ。ただ、AUD+NZDなどは水準的に上限近くにあり、新たな領域を試す買いの動きと、利食いへと変化する売りと交錯しているように思える。

ドル安+円高の流れが続くも、BOEの予想通り金融政策の結果を受けた、ポンド買いの流れへと変化。ポンドは他の主要通貨で全面高となり、GBPJPYの買いにUSDJPYも底値から反発へ。

WTIは39ドル台半ばへ上昇、欧州株は続落するも、米株は何とかプラス圏を維持、米10年債利回りは低下から上昇へと変化。GBPの上昇を除き、他の主要通貨でもGBPクロスでの売りにドル売りの流れも落ち着き始めている。

米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は強く、新規失業保険申請件数は予想より改善、CB景気先行指数は予想を下回るも前月からは改善へ。

今後の相場展開ですが、ドル全面高の流れの要因となっている、米利上げサイクルの縮小が大きな決定要素となっていると思われます。

米経済=ドル高期待度100%が徐々に剥げ落ちてている過程で、引き続きこの流れの終了を見極める必要がありそうです。USDJPYは110~115円の5円レンジの上限狙いから、今度は下限狙いへと変化していますが、そう簡単にこのレンジをはみ出すことは難しそうです。

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BOE金融政策委員会=政策金利0.5%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを、全会一致の9対0で決定、予想通り。

BOE議事要旨=最近のポンドの下落、大半は国民投票めぐる不透明感を反映。EU離脱の是非を問う国民投票を前にした不透明性や、成長鈍化懸念によってポンドが打撃利上げは前回のサイクルより段階的で低い水準になる見通し。今後3年間では利上げの可能性が強い。

ノルウェー中銀=政策金利0.5%引き下げ、追加利下げの可能性を示唆