2016/03/11

英貿易収支と、カナダ雇用統計について

英貿易収支と、カナダ雇用統計について

昨日の大波乱相場から一夜明けた週末金曜日の為替市場。

相変わらず、海外市場の海外要因による相場変動は、アジア市場だけを見て相場の動き判断することは難しく、基本は欧州勢の出方待ち。

アジア市場は、欧米市場で金利が上昇した流れを受け、SQの売り圧力を受けた日本株は軟調に推移しており、これら早朝から円買いの材料となっています。

さて、18:30時発表の英貿易収支は、赤字が拡大する予想ですが、過去のデータからは誤差が大きい割には、動きは鈍い結果となっています。ただ、昨日から続いているEURUSDの大幅変動にからEURGBPの変動から、GBPUSDが動きGBPJPYが動く流れが継続しています。

欧州勢が活発に動く時間帯に重なり、GBPJPYは200×30分チャートを下限となる160.90~00をボトムに緩やかな上昇を続け、この水準を注目しています。

引き続き、EU離脱を問う国民投票の実施というリスクを潜在的に抱えていますが、今日の相場を考える上では、重要ではなく、むしろEURUSDの相場変動がリードするGBPJPY相場と考えます。

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次の、22:30時発表のカナダ雇用統計は、重要な発表が少ない今日のメインイベントとなっており、注目しています。

今回の予想では、失業率=予想7.2% 前回7.2%、就業者数=予想10,000人 前回-5700人と、就業者数の増加予想となっていますが、この数字の上下変化で相場が動くことになりそうです。

いつもと変わらず原油価格の動きに注目する展開ですが、長い目では週足の中期レンジとなる79~87円のレンジからどちらに動きを加速するのか注目しています。

さて、短期では昨日急落した水準となる85.30~50円を上限に、1時間×200ラインの84.50~70円を下限にした、このレンジを注目しています。

今日の取引の方針は、共に直前の相場水準で判断を考え、ユーロ相場の動きを見ながら判断したいと考えています。