2016/03/07

2016年3月7日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年3月7日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は小幅下落、逆に上海総合は上昇し、欧州株も弱含みで推移している。そんな中で原油価格は36ドル台へと上昇し、市場の流れをリードしているようにも思えてならない。

先週末の米雇用統計の評価を試すべく、アジア市場と欧州市場序盤の動きは、ドル高に軍配が上がっている。

いつもながら、アジア市場は動きが乏しい中で、NZDUSDの売りが強まり、欧州勢の参入とともに、EURUSD+GBPUSDはは下落し、ドル売りの流れが続いている。

市場の評価は、「強い米雇用統計=米追加利上げの観測の復活」といわれているが、基本は、過去数週間続いているポジションの巻き戻しのようにも思えてならない。

EURUSDは1.10の大台、1.11の壁を超えることが難しいとでも、再度判断されれば、続落の可能性が高くなり、GBPUSDは先週に買い戻しが続いていた反動に、現状は上値が重くなっていおり、別に新たな材料は見当たらない。

EURUSDは、10日のECB理事会という一大イベントを前にして、追加緩和がほぼ確実と思われており、どうしても、ユーロショート気味のポジションを維持しやすくなっている。

GBPUSDは、いつもの通り使い回しされている英国民投票の思惑がどうしてもポンドにとってはマイナス材料となっており、ポンドショート→ショートカバー→再度ショートと、この流れの継続に思えてならない。

USDJPYは、先週同様に値動きは鈍く、関心は円クロスのみ。ただ、基本円ベアなセンチメントを持ち続けていても、目先の印象としては上値は重く、円ショートの動きがどうしても弱いように思えてならない。

いずれにしても、先週末の米雇用統計の影響がはたして、どうなっているのか? 本日のNY市場の流れを確認する必要もある。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

黒田日銀総裁=マイナス金利付量的・質的金融緩和(QQE)の効果は極めて大きく、株高と円安方向に作用する力を持っている。

BIS四季報=日銀とECBが採用しているマイナス金利は有効に機能している。期間が長期化した場合の有効性は不明。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※