2016/03/09

2016年3月9日(水曜)昨日8日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年3月9日(水曜)昨日8日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

原油価格(資源価格)連動型為替相場。要因は悪すぎる中国貿易収支?

米国市場でリスクオフの流れに急変。原油価格が38ドル台から36ドル台へ下落、米株は弱く米金利も低下。CRBも1.3%近く低下し、VIXは上昇。そして、為替相場はやや円高傾向へ。

欧州市場に入り、堅調な原油価格にリスクオンの流れが続いていたが、米国市場に入り、株安と原油価格の反落に流れは急変。いったい何が? と思いながらコメントは中国の悪すぎる貿易収支を材料と・・・・。発表はアジア市場ではと思いながらも、CRBインデックスは続落しリスクオフの流れにドル買いと円買いへと変化。

米経済指標が不在の中で、カーニーBOE総裁は英国のEU離脱によるリスクを延々と語り、ウィールBOE政策委員は、次の一手は利上げといつもながらの発言と、景気刺激策の余地を発言。ややポンド売りへと動くも主流とは言い難い。

USDJPYは、リスク回避の流れに円買いへ。原油価格の下落と弱い株価に、底堅かった112.75~80を割り込み一時112.40台まで下落。戻りも112.70で上値の重い展開は変わらず。円はクロスでも買いの流れが進む。

EURUSDは、買いから売りへと変化。強い独鉱工業生産とユーロ圏GDP改定値に1.10台をボトムに上昇、米国市場に入って底堅く推移し、ロンドンフィキシングでは1.1050台へと上昇。原油価格の下落と株安の流れに動きは急変、1.1000を割り込み一時1.0990台まで下落へ。

GBPUSDは、アジア市場の終盤、欧州市場の序盤の1.4270台をピークに続落へと変化。カーニーBOE総裁のハト派発言はサプライズではないが、ポンドクロスの売りに続落。オプションカット+ロンドンフィキシングで1.4170台のボトムを付けて買いへ変化。これもポンドクロスの買いの影響なのか、1.4240まで値を戻し売りが強まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※

ウィールBOE政策委員=英中銀が2年以内に利上げする確率は依然として利下げする確率より高い。必要に応じて景気刺激策を導入する余地は大幅に残されており、必要なら政策金利を0.5%を下回る水準まで引き下げられる。

カーニーBOE総裁=英国がEUから離脱したら一部銀行がロンドンから離れる可能性。離脱した場合は短期的に経済に悪影響を及ぼす可能性がある。

※※※※※※※※※※※※※※※※