2016/03/10

2016年3月10日(木曜) 昨日9日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年3月10日(木曜) 昨日9日 海外市場の動き(午前5時ごろ)


米株は上昇幅を縮め、原油価格は上昇、米金利も上昇。為替市場は弱い米経済指標と原油価格の上昇に、ドル安+円安へ。早朝、NZ中銀予想外の利下げにNZドルは全面安へ。

午前零時、米卸売在庫は予想外に増加、売上高が減少し、在庫に対する売上高比率がリセッション以来の高水準と悪化、米経済への不安感が広まり、ドル売りへと変化。

午前零時、カナダ中銀は政策金利0.5%の据え置きを予想通り決定するも、経済の短期的な見通しは1月時点と変わらずハト派発言に、カナダドル買いが強まる。

午前零時30分、米週間原油在庫は予想外に減少し、原油価格は38ドル台へ上昇。カナダドル買いがさらに加速。ドル売り+円売りの流れが強まる。

午前5時、NZ中銀は予想外に政策金利0.25%引き下げ2.25%へ。サプライズの利下げにNZドルは全面安。NZDUSDは0.6780台→0.6640台へ、NZDJPYは76.80円台→75.30円台へ急落。

USDJPYは、欧州市場の122.20円台をボトムに113.40円台まで続伸。弱い米経済指標を受けたドル売りに反して、円はクロスで全面安の影響が強く、米金利の上昇と原油価格の上昇も加わり円売りが加速。

EURUSDは、ユーロ売りの午前零時でユーロ買いへと変化。ユーロはクロスで全面安の流れが続き一時1.0940台まで続落。弱い米経済指標からスタートするドル売りの流れにロンドンフィキシングに向け買いが加速。一時1.1030台まで上昇してようやく上げ止まる。

AUDUSDは、続伸。アジア、欧州市場を通じて底堅く、米国市場では弱い米経済指標と資源価格の上昇に0.7530台まで続伸し、ようやく上げ止まり、NZDの急落の影響を受け0.7480近くまで下落。

USDCADは、午前零時のカナダ中銀金融政策の据え置きとハト派発言を境に急落。原油在庫の低下を受け1.3240台まで続落し、カナダドル買いが続く。

NZDUSDは、欧米市場を通じて0.68台まで続伸するも、NZ中銀の予想外の利下げを受け、0.6640台まで急落。クロスでもNZドル全面安へ。


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国立経済社会研究所(NIESR)=第4四半期GDPは前期比0.3%(第3四半期0.4%)から低下する見通し。

世銀=2015年の世界的な物品輸入は中国景気の減速を主因に伸びは3.0%→1.7%に鈍化へ。

カナダ中銀=経済の短期的な見通しはおおむね1月時点の評価と変わりないとの認識。

カナダ中銀=市場のボラティリティーは低下しエネルギー以外の輸出も好調。政府が計画している景気対策の影響を見極める方針。最近の金融市場の混乱も後退しているようだ。

カナダ中銀=雇用は持ちこたえ、家計支出が需要を支えているとしたほか、為替動向に敏感なセクターを中心に、エネルギー以外のセクターの輸出は勢いを増している。

米卸売在庫は予想外に増加、売上高が減少=在庫に対する売上高比率は1.35ヵ月で2009年4月以来の高水準、在庫調整が続き製造業や米経済全般に重しとなる可能性。

ロシアのノバク・エネルギー相=今月下旬に開催する予定のOPECなどの産油国との会合は、時間や開催地などの具体的な合意できず。