2016/03/10

ECB理事会どドラギECB総裁の記者会見


本日最大の注目材料となっています、ECB理事会どドラギECB総裁の記者会見。ドラギECB総裁はすでに多くの場所で金融政策を見直すことを表明しており、市場は下限金利(中銀預金金利=deposit rate)を-0.3%→-0.4%へ引き下げることを織り込み済みと思われます。

もちろん、より大幅な引き下げや、政策金利事態を引き下げえる可能性等のサプライズや、全てを据え置くサプライズも考えられますが、その可能性は少ないのではと判断しています。

今回は、ECB理事会ではなく、ドラギECB総裁の記者会見で、今後の金融政策をどのように考えればよいのか? その判断がより重要となってきます。

基本は市場に対して過度の変動を避ける意味では、今後の金融政策を明確にせず、必要に応じて追加緩和の余地があることを示すと思われますが、一部では、TLTRO(ターゲットLTRO=対象を絞った長期資金供給オペ)への言及も考えられるとあります。

いずれにしても、ドラギECB総裁の発言で予想外の内容が出れば当然その方向へと動くことが予想されます。

EURJPYのチャートでは200日MAをすでに割り込んでおり、長期的な下落傾向が考えられる反面、中短期では124.00~50円を中心におおよそ上下1.5円のレンジを繰り返しており、方向性は定まっていません。

発表直後の短期取引ですが、、過去16回のデータでは発表直後15分間の変動は平均でも65pipsと大きく、逆指値も視野に入れ、上限の水準を意識し、発表直前の値動きを見ながら取引を判断する必要がありそうです。