2016/03/05

2016年3月5日(土曜)昨日4日、海外市場の動き

2016年3月5日(土曜)昨日4日、海外市場の動き

週末金曜日の為替相場は、米雇用統計の発表を受け、動きは複雑。今回は脇役となった米貿易赤字も予想外に拡大。結局は米利上げサイクルの鈍化につながると判断。

米雇用統計直後の動きは極めて複雑。失業率は4.9%で変わらず、非農業部門雇用者数は大幅改善するも、逆に時間当賃金は低下。どこに注目するのかで動きは異なり、通貨間で変動もバラバラ、値動きも上下変動へ。

原油価格は上昇、欧米株も上昇、債権は下落(利回り上昇)し、結果リスク選好のパターンで、ドル売り+円売り。

リスク敏感通貨は買い戻され、AUDUSD+NZDUSDは上昇、原油高にUSDCADは下落しカナダドル高。そして、EURUSD+GBPUSDも上昇しドルは全面安(除くUSDJPY)で、円も他の主要通貨で全面安。

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結局は米利上げサイクルの鈍化につながると判断。原油高、株高、債券売りと、リスクオンの流れが為替相場を決定し、AUD+NZD+CADがドルと円に対して上昇、EUR+GBPは下落から上昇へと変化。

今回の米雇用統計の判断は、「ドル売りとドル買い」いずれにも取れる結果にも関わらず、市場はドル売り+円売りへと判断。原油価格の安定に、株価も安定し、今までリスクオフの流れに売り込まれていた通貨の買い戻しが結果的に強い流れとなっている。

AUDUSDは上昇傾向にあり、DailyとWeeklyベースでは上昇へと変化し、他の資源国通貨の上昇が目立っている。

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カプラン・ダラス連銀総裁=米経済は年内は堅調に成長し、リセッションに陥るとは予想していない。石油産業は過剰供給で厳しい年になるだろう。

2月の世論調査で英国のEU離脱への不安に、英国民の不安が13年ぶりの高水準。

アトランタ連銀GDPNow=米雇用統計と米貿易収支を受け、米第1四半期GDPは1.9%→2.2%へ上方修正。

米原油リグ稼働数は減少=米国内の原油の掘削装置(リグ)稼動数は先週から8減少し392箇所で11週連続で減少へ。

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