2016/03/16

FOMC発表前の、英雇用統計と米CPIについて

3月16日 (水)18:30 英雇用統計3月16日 (水)21:30 米消費者物価指数

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今日は注目のFOMCが開催されます。日本時間では明日の未明午前3時で、経済予測も同時に発表となります。30分後の3時30分にはイエレンFRB議長の記者会見もありますが、時差の関係もあり、積極的に参加できにくい状況にあることに変わりありません。

その一大イベントに先立つこと、英雇用統計と米CPIが発表となります。共に重要な経済指標であることに変わりありませんが、その後に発表されるFOMCのインパクトを考えれば、結果による影響が長時間続く可能性より、比較的短時間で収束し、FOMC待ちとなりそうです。

最近の傾向として、原油価格+株価の影響が為替相場に与える影響は大きく、特にUSDJPYを含めて、円クロスには影響が強いものがあります。

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英雇用統計は、失業率はILOベースで横ばいの予想となり、失業者数も前回よりは減少幅は弱まる予想となっていますが、引き続き雇用の改善が予想されています。

平均所得も増加が予想されており、ポンドにとってはプラス思考の予想となっています。

GBPJPYは、164円をトップに下落傾向にありますが、直近では159.50円をボトムに下げ止まり、160円台を回復しています。再び上昇に向かえば162円近辺までの上昇も期待できますが、FOMCを控えており積極的な動きは期待できそうにありません。

また、下げ止まってからの上昇スピードは鈍く、積極性に欠けますが、過去のデータでは、直後の変動は平均61pointと大きく、逆指値エントリーも十分可能な数字なのですが、直前の水準がどの位置にあるのかを判断してから方針を決めたいと思います。





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米CPIは、コアを含め総じて前回よりも低下予想が主流です。予想外の数字ともなれば当然、FRBの追加利上げ観測が強まり、ドル買いの圧力となりますが、英雇用統計と同様に、FOMCの発表を控えて積極的に動くことが難しくなります。

過去のデータでは、予想とのブレも少なく、発表直後の変動は平均27pipsと多くは期待できにくい指標で、結果が予想をどのくらい異なるかが鍵となりそうです。

USDJPYは、昨日の112.60円台をボトムにアジア市場では113.50台まで約1円近く値を戻し、クロスでも円安の動きととなっています。上値114.20円台をクリアに超えるまでは、引き続き方向性が出にくい通貨となっています。

今日の米CPIでは、112.80~113.80の1円レンジ内が予想されますが、取引の判断は直近のレベルを判断して取引を考えます。