2016/03/18

2016年3月18日(金曜日)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年3月18日(金曜日)アジア・欧州市場序盤の動き

週末金曜日のアジア市場は、昨日の通貨ドルの売りはやや弱まっているも、再びドル買いへと方向転換する動きは現在のところ感じられず。

FOMCを受け、金融政策の相反する動きが当面は拡大しないことが、利食いのきっかけとなったのかは不明ながら、来週のイースター休暇を前にして、3月期末を早くも意識せざるを得ない動きとなっている。

WTIは40ドル台を維持、弱い日本株に反して、中国株は上海、深セン、香港株は上昇。欧州株は弱いながらも売りからスタートしている。

本日、指標の発表は、多くの指標が発表された昨日とは様変わりで、カナダのCPI&小売、と米国のミシガン大学諸費者信頼感指数と限定されている。

変動が続いた昨日のアジア・欧州市場の序盤と流れは変わり、ドル売りが加速しているわけでもなく、逆に弱いながらドルの買い戻しが続き、昨日の調整色が強くなっている。

しかしながら、昨日の振幅の激しい相場が、一日で終了することも考えにくく、調整後には再び元の流れとなる可能性が高くなるのではとの不安感が強い。

USDJPYは、111.20円を中心に上下30pipsの狭いレンジで推移しているが、週末であることを考えれば、欧米株や原油価格の急変による変動がないの前提では、110.80~111.60のレンジを大きく抜け出すことは難しくなっている。

EURUSDは、目先は上値を達成したのか、緩やかな低下を続けているが、1.1150~1.1200をボトムにし、1.1220~1.1340のレンジに収まりやすくなっている。

このような動きは、AUDUSDやNZDUSD、GBPUSDにも見られるが、下げ幅は限定的で、目先の流れは買いに変化している。


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プラートECB専務理事=金利は他の中銀が証明しているように、物理的な下限には達していない。もしネガティブなショックで見通しが悪化したり、金融状況の調整が景気・物価の押し上げに必要な方向、必要な程度まで進まない場合、利下げは引き続き我々の武器となる。

ムーディーズ=ユーロ圏のソブリン格付けは2016~2017年の見通しは引き続き安定的。財政統合に向けた取り組みの失速や、構造改革のわずかな進展、政治リスクの高まりにより、引き上げの可能性が制限され、より長期的なリスクが生じている。難民危機も域内の分裂を招く要因となり、政治的な緊張の高まりによる衝撃を吸収する力が損なわれる恐れがある。

エルドアン・トルコ大統領アドバイザー・エルテム氏=来週のトルコ中銀会合では、市場は金利据え置きを予想も、利下げの可能性がある。

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