2016/03/04

2016年3月4日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年3月4日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

今日は週末の金曜日。そして、米雇用統計を控え緩慢な値動きが続く。

日本株は安定し17,000円台を達成、中国深セン株は弱いものの、上海総合は介入の観測もあり上昇、欧州株は上昇からスタートし、下原油価格は34ドル台半ばで安定しています。

最近の原油価格は30~40ドル台で安定推移の気配を見せ、新興国株式も上昇の気配を見せ、ややリスク選好の動きが強まっているように感じられます。先のG20では自国通貨安主導の政策が牽制されたこともあり、円安期待感が薄らいでいるイメージはぬぐいきれません。

円安期待としては、3月15日の日銀金融政策決定会合で追加緩和が望まれていることですが、2015年のGDPは予想外に弱いものの、日経平均株価は安定しており、現状では中国は人民元高へ誘導を続け、中国株も介入の有無は不明ながらも安定しており暴落の気配は見当たらりません。

ドル円相場ですが、今日の米雇用統計は目先の相場を占う意味で非常に重要です。最近の円売り→円買いとポジションの調整が進んでおり、今日の米雇用統計の結果で来週は112~115円のレンジ上限・下限のいずれかを試すことも期待できます。

雇用統計では、非農業部門雇用者数が22万人を超えるとドル買いへ。逆に15万人を割り込むとドル売りへと、上下変動が加速しやすくなります。また、最近の傾向では、時間当たりの賃金の伸び率も大きな変動要因となっており、失業率と合わせ、3点を考えて判断する必要もあります。

非農業部門雇用者数と時間当たり賃金の伸びが共に、予想を上回るとドル買いへ、逆に共に弱いとドル売りへと傾斜しやすくなり、直後の反応はもちろんのこと、来週一週間を占う重要な発表になることでしょう。


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