2016/03/17

2016年3月17日(木曜)昨日16日、海外市場の動き

2016年3月17日(木曜)昨日16日、海外市場の動き

FOMCは予想通り金利据え置きを決定するも、年内の利上げ予測は12月の4回(1.4%)→2回(0.875%)へ引き下げられ、ドル急落し全面安。イエレンFRB議長からタカ派発言もなくドル売りの流れは継続中。

原油価格(WTI)は在庫減少と4月17日の産油国会議の日程が決定し、38.50ドル(+5.94%)へ続伸。ダウ平均は+0.43%と小幅上昇、米10年債利回りは高値1.9966→1.9240%へ下落。ドルインデックは急落し、CRBインデックスは上昇、VIXは低下し、流れはリスク選好へ。

USDJPYは、113.80台→112.30台へ一時急落し112.60台を回復。円はクロスでは下落へ。112~114円のレンジ相場を抜け出せず。

EURUSDは、1.1080台→1.1240へ急進、高値圏で推移。3月10日の高値を上回り、ECBの緩和パッケージ後からの上昇の流れは続き、終盤にかけても続伸傾向が続く。1.1250、1.1390が重要なポイントへ。

AUDUSDは、0.7430台→0.7550台へ急進、高値圏で推移。3月14日の高値0.7590台がポイントへ。

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FOMCは、政策金利の据え置きを予想通り決定。米経済は緩やかに拡大し、中国経済の減速や原油安はやや落ち着くも様子を見る必要があり、政策金利の据え置きを決定した。スタッフメンバーは年内の利上げ予測4回→2回へ下方修正

FOMC声明=FF金利誘導目標のレンジを0.25~0.5%で据え置く。世界経済の弱い成長や金融市場の混乱が米経済へ与える影響に、年内の利上げ見通しを下方修正。

FOMC声明=労働市場は一段と強まった。インフレは上昇も依然目標を下回る。世界経済や金融がリスクとなる。リスク均衡に関して言及なし。

FOMCスタッフメンバーの四半期予測=FFレートの2016年目標は中央値で0.875%(12月1.4%=年内4回予測 → 0.875%=2回予測へ低下)。2016年の金利見通し(ドットチャート)0.625%=1名、0.875%=9名、1.125%=3名、1.375%=4名、

FOMCスタッフメンバーの四半期予測=GDP2016年2.4→2.2%、2017年2.2→2.1%、2018年2.0→2.0%、長期2.0→2.0%。

FOMCスタッフメンバーの失業率予測=2016年4.7→4.7%、2017年4.7→4.6%、2018年4.7→4.5%。

FOMCスタッフメンバーのPCE予測=2016年1.6→1.2%、2017年1.9→1.9%、2018年2.0→2.0%、コアPCE予測2016年1.6→1.6%、2017年1.9→1.8%、2018年2.0→2.0%

FOMC=ジョージ・カンザスシティー連銀総裁は0.25%の利上げを主張

イエレンFRB議長記者会見=本日の決定は世界の展開の影響を反映。スタッフGDP予測は12月より小幅低下し、インフレは今後2-3年で2%まで上昇へ。

イエレンFRB議長記者会見=FRBは積極的にマイナス金利に関して検討していない。各国の金融政策は波及要因があり、それを考慮する必要がある。4月を含めて各会合で利上げが選択肢となる。

イエレンFRB議長記者会見=賃金状況は労働市場のたるみ存続を示唆。労働市場は広範に改善。他国中銀による刺激策の影響で上方リスクの可能性もある。世界の展開がいくらか下方リスクを生んだ。

イエレンFRB議長記者会見=原油価格が依然の水準に戻るとは予想せず。原油価格が50ドルに上昇した場合、コアインフレ見通し引き上げる。

イエレンFRB議長記者会見=世界経済の見通しの悪化は我々の見通しに影響。ほとんどのメンバーは一段の利上げを予想。インフレは一時的な要因が影響した可能性がある。成長は予想の軌道をいくらか下回る。

CMEグループ予測=FOMC利上げ確率は6月38.1%、9月52.0%へ低下。

原油在庫が予想を下回り、産油国の減産凍結への話し合いを4月17日に開催することが決定。

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