2016/03/11

2016年3月11日(金曜) 昨日10日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年3月11日(金曜) 昨日10日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

ECBによる予想外の追加緩和にユーロは一時急落、ドラギ・ショックにユーロは急騰! 

ECBは政策金利0.05→0.00%へ、上限金利0.3%→0.25%へ、下限金利-0.3→-0.4%へ、QEを月額600→800億ユーロへ、投資適格級のユーロ建て社債を購入対象資産へ、TLTRの復活へ。サプライズのユーロ売りへ。

ドラギ総裁は「一段の利下げが必要だとは考えていない」→ 今回で打ち止めと発言(本当なのでしょうか?)、欧州株は利下げよる上昇から、打ち止め発言に独金利は上昇、欧州株は下落し、通貨ユーロは全面高。

米新規失業保険申請件数は予想外に改善、欧州株と欧州金利の上昇を受け、米株は小幅下落、原油価格は38ドル台を維持できず、米10年債利回りは1.876%→1.92%近くへ上昇、2年債は0.89→0.92%近くへ上昇。DXYは97.17→96.06へ急落、CRBは172.22→171.89へ低下、VIXは18.34→18.65へ上昇。

USDJPYは、予想外の急落。
ECBの予想外の緩和策に、EURJPYの売りよりも、株高+金利低下のリスク先行パターンに114.40円台へ上昇するも、114.50円の壁を破れず。ドラギ発言が続く中で一言「一段の利下げが必要だとは考えていない」との発言を受けた、ユーロ急進に113.60円まで下落。

114.20円まで再上昇するも、オプションカット・ロンドンフィキシングを経て、金利上昇+株安+原油価格の伸び悩みに、クロスで円高が進み、113.30~40のストップを付け、112.60台まで続落。結局は、111円~115円のレンジで変わらず。日銀も名目上、最後の追加緩和のお題目で、緩和措置がしやすくなったのではと思うが?

EURUSDは、結果は急進。ECBの予想外の緩和策のサプライズに、1.0960台→1.0820台まで急落。ドラギ・ショックに1.1110台へ急進、金利高+株安に、オプションカットのユーロ買いを経て、1.1210台へ続伸。中期の1.0800~1.1400の上限を試す動きへと変化するも、長期レンジの1.0500~1.1500のレンジ内で推移し、本当にユーロ高基調が続くのか疑問も残る。

AUDUSD+NZDUSDは、ECBの追加緩和とドラギショックの影響は弱く動きは緩慢。NZドルは予想外の追加緩和の影響に買い戻しも0.6680~70台が限度で、急落スタート時点の0.6780台までほど遠い動きへ。

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JPモルガン=米四半期サービス業調査(QSS)で消費支出の伸びが加速、米第4四半期GDPは1.4%に上方修正される可能性。

独債券利回り急上昇=ECBの緩和策打ち止めの影響を受け。2年債利回り-0.539→-0.453%、10年債利回り0.24%→0.306%、

ノワイエ前仏中銀総裁=英国がEUから離脱すれば、ロンドンが単一通貨ユーロの主要な取引ハブの地位を失う可能性。ロンドンでのEURUSD取引は1日の取引規模は2015年は約6400億ドル。ロンドンのトレーダーが売買するユーロの規模は現在、ユーロ圏19カ国全体の倍以上。

ノワイエ前仏中銀総裁=現時点でもユーロ加盟国の間では、ECBやその他のユーロ圏機関の管轄が及ばない場所で単一通貨ユーロが主に取引されていることを容認することは難しい。

ドラギECB総裁の記者会見=政策金利が長期にわたり現行またはそれ以下の水準にとどまると予想。資産購入の終了から相当後まで低金利を維持する。ユーロ圏の成長率予想は世界の見通し悪化を反映して引き下げたが、一段の利下げが必要だとは考えていない。

ドラギECB総裁の記者会見=2016年成長率予想は1.7→1.4%に下方修正。2016年インフレ率予想1.0→0.1%に下方修正。インフレ率予想は2017年が1.3%、18年が1.6%、成長率予想は2017年1.7%、2018年1.8%。

デンマーク中銀はECBに追従せず=ユーロペックしてるDKKだが、預金金利マイナス0.65%に維持。