2016/03/08

2016年3月8日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年3月8日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日経平均株価は弱含みで推移し、逆に上海総合は若干ながら上昇へ。欧州株は下落からスタート、原油価格は38ドルを達成できず小幅低下へ。

日本株はSQを前にして上値は多く、日本の第4四半期GDP第2次速報値が予想と速報を上回ったが、相場の流れに大きな変化は見られず。

一番気になっているのは、AUDUSD+NZDUSDがどこまで上昇傾向を維持できるのかで、クロスの円売りが加速し、伸びるまで伸びきった後に、逆にUSDJPYが下落するリスク。

ただ、本日は株と原油も弱く、中国の貿易の悪化もあり、若干弱ぶくみで推移しており、AUD+NZDロングポジションの売りを誘っているようにも思える。

さて、注目の中国貿易収支だが、輸出高と輸入高は激しく弱い! としか言いようのない数字となった。輸出は対日と対米は前月比で20%減少し弱さが目立っているが、中国株はその影響を受けていない。中国は全人代の最中で弱さは表に出てこないが若干心配でもある。

逆に独鉱工業生産は、予想外に強く3か月ぶりに前月比で上昇、底堅さを感じるが、ECB理事会を10日に控え、追加緩和を織り込みながら、次の一手をどう判断するのか、ドラギECB総裁の記者会見を待ち、占う以外方法がなく、積極的にポジションを積み上げる動きも見られない。逆にポジション調整はEURショートの一時的な巻き戻しと考えたいが、ベアセンチメントは変わりなし。

円相場は、どうしてもスローで動きは鈍く、GDPの反応も鈍く、上値は重い。材料としてはSQに向けた日本株の動きを注目しているが、WTIが38ドルを無事にクリアできるかも関心がある。センチメントは円安、動きは円高に、どうしても対応できにくい通貨ペアでもある。


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