2016/03/22

2016年3月22日(火曜)昨日21日、海外市場の動き

2016年3月22日(火曜)昨日21日、海外市場の動き

原油価格(WTI)は終盤にかけて上昇へ、米株は小幅上昇、米10年債利回りは1.91%台へ上昇し、2年債利回りも0.86%台へ上昇。DXYは0.30%上昇、CRBは0.01%とほぼ変わらず、VIXは0.5%低下。

週明け月曜日、東京市場が休場のなか、為替相場は大きな変動は見られなかったが、米株は小幅上昇、日銀副総裁がマイナス金利の拡大は技術的に可能と発言。円売りがやや強い。

李中国首相は「人民元安に頼らず輸出を促進する」と発言、高中国商務相は「3月の対外貿易が大幅に回復する可能性が高い」と発言、周中国人民銀行総裁は「中国経済への鈍化懸念が後退しており、資本流出が大幅に弱まっている」と発言、結果は今後を評価する必要があるが、目先はハト派発言が続き、円にとってはネガティブ要因となっている。

ドル相場は、ロックハート・アトランタ連銀総裁は4月の利上げの可能性を示唆、ウィリアムズSF連銀総裁とラッカー・リッチモンド連銀総裁もタカ派的な発言が目立ち潜在的なドル買い要因となり、米金利は上昇傾向が続く。逆に、米シカゴ全米活動指数は弱く、米NAR中古住宅販売も予想に届かず弱い。

豪ドルは、ターンブル豪首相が両議会を解散し7月2日に選挙を実施の可能性を示唆。アジア市場ではやや軟調推移するも、欧州勢の参入に上昇するも、米国市場では元の水準に逆戻り。

ダンカン・スミス英雇用・年金相が週末に、政府の社会保障費の削減方針への懸念を理由に辞任へ。6月23日の英国民投票までは混迷が続く可能性が高い。また、英産業連盟(CBI)=英国がEUから離脱した場合、2020年までに1000億ポンド(1450億ドル、約16兆円)の経済損失が発生し、95万人の雇用が失われると試算。英国のEU離脱リスクを数字化して示し、ポンドはやや弱気ムードが続いている。

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NZ中銀=利下げ決定が漏えいとの情報で、調査を開始。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=米経済には早ければ4月の利上げを正当化するだけの十分な弾みがついている可能性がある。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=軟調な国際情勢にもかかわらず米経済は堅調に推移し、金利が年内に0.5%ポイント上昇する可能性があるとの見方が米金融当局者の間でコンセンサスへ。FRBが前週発表した当局者による金利見通しについて、中央値はほぼ一様とし、委員による景気判断が似通っていることを反映。

中曽日銀副総裁=技術的にはマイナス金利幅を拡大することはできるが、どの程度まで引き下げられるかについては分からない。