2016/03/15

2016年3月15日 アジア・欧州市場序盤の動き

2016年3月15日 アジア・欧州市場序盤の動き

原油安+日銀への微かな追加緩和期待も裏切られ、円高へ。

WTIは36ドル台前半へ低下、日経平均株は弱く、上海総合は小幅上昇するも、欧州株は売りからスタート。

日銀はマイナス金利を据え置くもMRFは対象外とし、マネタリーベース80兆円の据え置きを決定。黒田バズーカは聞こえず。

結果は、ECBに続く追加緩和の期待が裏切られ、原油安+株安によるリスク資産売り(というより、先週のポジション調整の継続と思われる)に、「USD+JPY」は全面高。逆に、「AUD+NZD+CAD+GBP」売りの流れが続く。

USDJPYは、日銀の金融政策の発表に上下に変動し一時114.10円台へ上昇するも、基本は前回と変わらずにドル売りへと変化し、クロスでも円全面高となった。黒田日銀総裁の記者会見でもサプライズはなく、113.25~30円を割り込むとストップの売りに113円割れへ続落。

ただし、明日のFOMCを前して、USDJPYも円クロスもの水準から積極的に円ロングをとることもできず。

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豪中銀議事録(3月1日開催)=経済成長の継続を予想するのが妥当と判断し、政策金利据え置いた。年初の世界的な市場の混乱は、状況悪化の前兆なのかを見極めるのは時期尚早。2016年初頭の経済は緩やかなペースで拡大し続けたことを示唆。

豪中銀議事録(3月1日開催)=インフレ率が低く政策緩和の余地はあるが、実施には需要を支援することが適切な場合に限定。経済活動が非鉱業セクターの方向にリバランスしていることを示す一段の証拠がある。

豪中銀議事録(3月1日開催)=経済の支援要因は、低金利、平均を上回る雇用の伸び、過去数年間の豪ドル相場の下落による。

中国人民銀行=通貨の投機的取引を抑制するため、外国為替取引に課税する規定の草案をまとめた。

中国人民銀行=民元の中心レートを1月以来の大きさで引き下げ、香港のオフショア市場で人民元は下落。

日銀金融政策決定会合=1月に導入したマイナス金利付きQQEの現状維持を賛成多数で決定。マネタリーベース80兆円と日銀当座預金の一部にマイナス金利適応の据え置きを決定。海外経済の減速を背景に景気判断を下方修正。日銀当座預金におけるマネー・リザーブ・ファンド(MRF)の取り扱いはマイナス金利の適用対象外。

日銀金融政策決定会合=長期国債について、保有残高が年間約80兆円に相当するペースで増加。ただし、イールドカーブ全体の金利低下を促す観点から、金融市場の状況に応じて柔軟に運営する。買入れの平均残存期間は7年~12年程度とする。② ETFの保有残高を年間約3兆→3.3兆円に増額。J-REITは保有残高を年間約900億円に増加する。③ CP等、社債等について、それぞれ約 2.2 兆円、約 3.2 兆円の残高を維持する。


日銀金融政策決定会合=必要なら、「量」・「質」・「金利」の三つの次元で追加的な金融緩和措置を講じる。

英産業連盟(CBI)委託調査=加入企業の80%が英国のEU加盟継続を望む。

黒田日銀総裁記者会見=新興国の経済減速の影響等で輸出・生産面に鈍さがみられる。必要であれば3次元で追加緩和を行う。マイナス金利は量的・質的緩和を一段と強化しており、効果はすでに現れている。


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